マツコ、有働、くりぃむしちゅー新事務所「チャッターボックス」設立の真相:元社長の金銭問題と引退撤回の舞台裏

マツコ・デラックス(52)、有働由美子(56)、そしてくりぃむしちゅーの4人が、2025年7月11日に新事務所「チャッターボックス」を設立したことを発表しました。この衝撃的なニュースの背景には、彼らが長年在籍した旧事務所『ナチュラルエイト』の元社長が関わる金銭トラブルという、芸能界の裏側を揺るがす深刻な問題があったとされています。4人は連名のコメントで、「もっとおしゃべりして、もっとたくさんの人に聞いてもらいたい」という思いから「おしゃべりなやつら」を意味する社名を選んだと説明し、新たなスタートへの決意を示しました。

新事務所「チャッターボックス」設立の深層:旧事務所の金銭トラブルとは

新事務所設立の最も大きな要因として指摘されているのが、旧事務所『ナチュラルエイト』の元社長O氏による金銭トラブルと、それに伴う“失踪騒動”です。今年1月、『週刊文春』が報じたところによると、O氏は所属タレントのギャラや事務所運営資金に関する深刻な問題を抱え、問題発覚後に消息を絶ち、昨年末には社長を辞任していました。

マツコさんたちが新事務所設立発表時に寄せたコメントで、「今までお金のこと、経営のこと、大事なことを人任せにしすぎていたと猛省しました」と綴った一文は、このO氏が引き起こした一連の金銭問題を強く示唆していると芸能関係者は見ています。この出来事が、彼ら自身で経営に深く関わる決断を促したことは明らかです。

マツコ・デラックスを育てた「恩人」O氏との複雑な絆

元々くりぃむしちゅーのマネージャーだったO氏は、2009年に彼らと共に独立し、ナチュラルエイトを設立しました。その後、マツコ・デラックスの突出したタレント性を見抜き、ナチュラルエイトへと勧誘。マツコさんにとってO氏は、自身の芸能界における「育ての親」であり、「恩人」とも呼べる存在でした。それだけに、今回の金銭トラブルは彼らの関係に深い影を落とすことになります。

2020年の「意味深発言」とマツコの「引退説」の背景

O氏の失踪騒動が報じられる3年前の2020年、本誌はナチュラルエイトのリストラ断行と、O氏が「近い将来、この会社もたたむつもりだから」と発言していたとの情報を得て、O氏に電話取材を行っていました。O氏はこの不景気な芸能界で、スタッフやタレントたちにも“自分の今後”を考え、自ら道を切り開いていくことの重要性を“意味深”に語り、自身の健康不安も示唆していました。

このO氏のメッセージは、当時から芸能界引退を示唆していたマツコさんに向けられたものであった可能性が高いと見られています。実際、マツコさんは『週刊女性』の取材に対し、「(テレビ業界に)長居するつもりはない」と語り、引退を仄めかしていました。O氏もマツコさんの引退説について、「彼女もまもなく50歳になります。いまのキャラのままでこれからもずっと将来も、というのはやっぱり難しいです。これからどうするのかを自分でも考えているところですよ」と、マツコさんの将来の選択について言及していました。

「引退どころじゃないわよ」マツコが守りたかった仲間たち

しかし、皮肉なことに、O氏が起こした一連の騒動が、マツコさんを芸能界に引き留める形になったと、マツコさんの知人は明かします。O氏の失踪後、残された事務所スタッフたちは会社の将来を深く案じていたそうです。

マツコ・デラックスがTBSの恩人プロデューサーのお別れの会で語る姿。新たな芸能事務所設立の背景にある信頼関係や義理堅さを象徴する一枚。マツコ・デラックスがTBSの恩人プロデューサーのお別れの会で語る姿。新たな芸能事務所設立の背景にある信頼関係や義理堅さを象徴する一枚。

そんなスタッフたちの状況を目の当たりにしたマツコさんは、「これじゃ引退どころじゃないわよ」と漏らしていたといいます。仲間思いで知られるマツコさんは、スタッフたちが路頭に迷わないよう自分が守らなければならないと強く感じたのでしょう。これが、一度は示唆した引退を撤回し、新たな事務所を設立するという決断に至った大きな理由だと考えられています。

現在、『マツコの知らない世界』(TBS系)など5本のレギュラー番組を抱えるマツコ・デラックス。今回設立された新事務所「チャッターボックス」は、単なるビジネス上の独立に留まらず、金銭トラブルという逆境の中で仲間を守ろうとしたマツコさんの強い義理と責任感が生み出したものです。視聴者は、まだまだ彼女の「おしゃべり」を通じて、その洞察力やユーモア、そして人としての魅力を楽しむことができそうです。新たな体制で、彼らの活躍がさらに期待されます。

参考資料