2025年7月18日(金)、ファン待望の『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』(原作:吾峠呼世晴)がついに公開され、全国の劇場は連日多くの観客で賑わいを見せています。平日金曜日にもかかわらず売り切れとなる上映回が続出し、続く3連休にはさらに多くの家族連れが映画館に足を運ぶことが予想されます。しかし本作は、映倫より「刀剣による殺傷流血の描写がみられるが、親又は保護者の助言・指導があれば、12歳未満の年少者も観覧できます」というPG12指定を受けており、SNS上では保護者から「子供に見せても大丈夫なのか」という懸念の声も上がっています。
「無限列車編」との比較:PG12の幅広さ
今回のPG12指定は、興行収入400億円超えの特大ヒットを記録した『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(2020年)と同じ年齢区分です。当時も「鬼の首を斬る残酷描写を子供に見せていいのか」という議論が巻き起こりましたが、「無限列車編」における人間の死者は炎柱・煉獄杏寿郎のみであり、『鬼滅の刃』シリーズ全体で見ると、比較的グロテスクなシーンは少ないエピソードでした。むしろ、一般人や非戦闘員の刀鍛冶たちに多数の犠牲者が出る「遊郭編」や「刀鍛冶の里編」の方が、より過激だと感じた方も少なくないでしょう。このように、「鬼滅の刃」シリーズに限らず、ひと口にPG12といっても、人体破壊などの過激描写の度合いは作品によってばらつきがあるのが現状です。
「無限城編」の生々しい描写と「参加人数」による影響
今回の『無限城編 第一章』を観た人の感想では、ストーリー展開のハードさも相まって「分かってはいたけどなかなかグロい。お子様は注意」「色が付くとよりきついし、ある場面の『音』の演出が生々しくてマンガよりゾワッとした」「思っていた以上に流血多め」といった、残酷シーンに対する意見が多数寄せられています。そもそも「無限城編」は、鬼殺隊と鬼舞辻無惨率いる鬼側との全面戦争を描く物語であり、参加人数が「無限列車編」とは文字通りケタ違いです。そのため、当然ながら殺傷描写も大幅に増加しています。
劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来のポスタービジュアル。上弦の参・猗窩座が描かれ、本編の激しい戦闘を示唆。
本作では、残酷シーンを間接的にぼかしたり、カットしたりする演出はほとんど見られず、原作の描写を忠実に再現しているため、慣れているファンにとっては朗報といえるでしょう。しかし、特に小さなお子様連れで観に行く保護者の方は、より一層の注意が必要です。予告で登場が明かされている鬼の中で言及しておくと、「上弦の参」の猗窩座よりも、「上弦の弐」の鬼である童磨(どうま)に関連する場面において、特に注意すべき描写が多いです。
今後の展開と視聴への注意喚起
今後の第二章、第三章についても、原作通りであればかなり衝撃的な場面が連続すると予想されます。どこまでが劇場版で再現されるのか、注目が集まるポイントです。保護者の方々はお子様の年齢や感受性を考慮し、鑑賞の判断を慎重に行うことが推奨されます。
参考文献
- マグミクス編集部 (2025年7月18日). 『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』PG12指定でも「グロい」の声 「参加人数」が違うから当然?. Yahoo!ニュース.
https://news.yahoo.co.jp/articles/be9131392d9c1ac4212f85be76724bea13d3ef67