Mrs. GREEN APPLE大森元貴、朝ドラ『あんぱん』「見上げてごらん夜の星を」歌唱でSNS大反響!役作りの裏側を明かす

NHK連続テレビ小説『あんぱん』の第99回が14日に放送され、Mrs. GREEN APPLEの大森元貴が演じる作曲家・いせたくやが「見上げてごらん夜の星を」を歌い上げるシーンが大きな話題を呼んでいます。彼の伸びやかな歌声はSNS上で瞬く間に反響を呼び、多くの視聴者から絶賛の声が寄せられました。今回、大森元貴氏がこの歌唱シーンにどのような思いで挑んだのか、その胸の内を語っています。

朝ドラ『あんぱん』と大森元貴の役どころ

第112作目の朝ドラとなる『あんぱん』は、国民的漫画『アンパンマン』の作者として知られるやなせたかしさんと、その妻・暢さん夫婦をモデルにした愛と勇気の物語です。何者でもなかった二人が数々の困難を乗り越え、「逆転しない正義」を体現する『アンパンマン』へとたどり着くまでの軌跡を描いています。ヒロインの朝田のぶ役を今田美桜が、やなせたかしさんがモデルの柳井嵩を北村匠海が演じ、脚本は中園ミホ氏が手掛けています。

本作で朝ドラ初出演を果たした大森元貴が演じるいせたくやは、数々の名曲を生み出した昭和の著名な作曲家・いずみたくさんがモデルとされています。いせは、自身が音楽を担当するミュージカル『見上げてごらん夜の星を』で嵩が舞台美術を担当することになったのをきっかけに、後に嵩が作詞を手がける名曲「手のひらを太陽に」の作曲も担当することになっていきます。

感動を呼んだ「見上げてごらん夜の星を」歌唱シーン

第99回では、ミュージカル『見上げてごらん夜の星を』の練習が進むアトリエに、のぶが差し入れを持って訪れる場面が描かれました。この際、いせたくやが劇中主題歌である「見上げてごらん夜の星を」を歌い、その圧倒的な歌声を披露。彼の歌声は、のぶと嵩を深く感動させ、彼らが惜しみない拍手を送るという印象的なシーンとなりました。

連続テレビ小説『あんぱん』で作曲家いせたくやを演じるMrs. GREEN APPLEの大森元貴。劇中での歌唱シーンが大きな反響を呼んだ。連続テレビ小説『あんぱん』で作曲家いせたくやを演じるMrs. GREEN APPLEの大森元貴。劇中での歌唱シーンが大きな反響を呼んだ。

SNSでの熱狂的な反響

この歌唱シーンが放送されるやいなや、SNSでは視聴者からの熱狂的なコメントが相次ぎました。「大森さんの歌う力、さすがとしか言いようがない」「ミセス大森さんのアカペラすごくて涙出た」「とっても感動した」「ソロの歌唱力ハンパない…!圧倒されるなぁ」「感動!!鳥肌!!」といった絶賛の声が溢れました。さらに、「本来の歌い方ではなく役として歌ってるのがよくわかった」「低い声も素敵」など、彼の役作りに着目したコメントも多く見られ、その表現力の高さが改めて評価されています。

大森元貴が明かす役作りの苦悩と意識

台本を読み、「歌う」と書かれているのを目にした時、大森氏は「やったな中園さん(笑)」と率直な感想を抱いたと言います。彼は、自身の歌唱が「目立つフックになってしまうと作品を邪魔する」ことを懸念し、「繊細に描きたい」という思いから、監督や共演の北村匠海ともこの点について深く話し合ったと明かしました。

Mrs. GREEN APPLEのボーカリストとして普段から数々のステージで歌唱している大森氏ですが、ドラマ内では「ミセス感」を消し、あくまで「いせたくや」として歌うことに徹したと語っています。特に意識したのは、低音域で歌うことでした。「たくやはプレイヤーではないという大前提があり、歌う時に少しためらいがあると思うので、そこのニュアンスを大切にしたいなと思いました。また、ミセスはキーが高いですが、たくやで歌う時はなるべくキーを抑えて、ミセスが香らないように。そういう意味で、歌うシーンではミセスを削る作業を意識しました」と、役作りの深いこだわりを語りました。

朝ドラ『あんぱん』で学ラン姿やピアノ演奏を披露するいせたくや役の大森元貴。作曲家としての表現に挑む。朝ドラ『あんぱん』で学ラン姿やピアノ演奏を披露するいせたくや役の大森元貴。作曲家としての表現に挑む。

さらに、いずみたくさんが「出たがり」だったという話を耳にし、その性格も役に落とし込んだとのこと。「『全然俺歌うよ』という感じだったと事務所の方々に伺ったので。でも、出たがりとはいえ、いつも表に出ていないからこその欲求や遊びもあるだろうと思い、そこのコントラストは自分なりに意識しました」と、モデルとなった人物像への敬意と、役としての表現のバランスを追求した様子が伺えます。

Mrs. GREEN APPLE大森元貴プロフィール

大森元貴(おおもりもとき)は1996年9月14日生まれ、東京都出身のアーティストです。2013年にMrs. GREEN APPLEを結成し、バンドでは全楽曲の作詞・作曲・編曲を担うだけでなく、作品のアートワークやミュージックビデオのアイデアまで、楽曲に関するあらゆる要素を手がけています。彼の才能は高く評価されており、2023年には「ケセラセラ」、2024年には「ライラック」で『日本レコード大賞』を2年連続で受賞。また、『NHK紅白歌合戦』にも2023年から2年連続で出場するなど、J-POPシーンの最前線で活躍を続けています。

まとめ

Mrs. GREEN APPLEの大森元貴が朝ドラ『あんぱん』で披露したいせたくやとしての歌唱シーンは、視聴者に大きな感動と驚きを与えました。SNSでの熱狂的な反響は、彼の歌手としての実力はもちろんのこと、役者として「ミセス感」を抑え、キャラクターに深く入り込もうとした努力と表現力が視聴者に強く届いた証と言えるでしょう。この歌唱シーンは、ドラマの物語に奥行きを与えるだけでなく、大森元貴というアーティストの新たな一面を広く知らしめる機会となりました。今後の彼の活躍にも、ますます期待が高まります。

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