【アンカレジ(米アラスカ州)=淵上隆悠】米国のトランプ大統領は15日、米露首脳会談の舞台となった米アラスカ州アンカレジで、約6年ぶりに再会したプーチン露大統領を歓待した。
トランプ氏は、米軍エルメンドルフ・リチャードソン統合基地で、レッドカーペットを歩くプーチン氏を出迎え、右手でがっちりと握手を交わした。
2人で記念撮影用の演台に向かう際には、上空をB2爆撃機が飛行した。撮影中、プーチン氏は記者団から「市民の殺りくをやめるか」と質問され、右耳を指さして「聞こえない」というしぐさを見せた。トランプ氏はプーチン氏を気遣うようにすぐさま声をかけ、一緒に演台を下りた。
プーチン氏は、そのままトランプ氏に促され、装甲車並みの鋼板で覆われた米大統領専用車「ビースト(野獣)」に乗った。後部座席でトランプ氏の隣に座り、満面の笑みを浮かべた。
米NBCニュースは一連の厚遇ぶりを「これ以上ないおもてなしだ」と報じた。2月にトランプ氏と激しい口論を交わしたウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領のホワイトハウス訪問と比較し、「とても対照的だ」と伝えた。