かつて「ラッスンゴレライ」で一世を風靡したお笑いコンビ「8.6秒バズーカー」のはまやねんさんが、ブレイク後に直面した困難な状況を明かしました。SNS上での根拠のない陰謀論と度重なる誹謗中傷、そして自身の芸人としての実力不足が重なり、仕事が激減。現在はコンビとしての活動を休止しており、復帰への道を模索しています。この冬、2年ぶりに相方とはまやねんさんが再会し、今後の活動について話し合いが行われたといいます。本稿では、彼がどのようにして逆境を乗り越えようとしているのか、その胸の内を探ります。
ブレイク後の試練:SNS陰謀論とフェイクニュースの拡散
はまやねんさんは、2014年末に8.6秒バズーカーとして大ブレイクを果たしました。しかし、その輝かしい成功の翌年から、彼らのネタやコンビ名に関する不可解な陰謀論がSNS上で急速に広まり始めました。これは、あたかも新聞記事であるかのように偽装されたフェイクニュースの画像が勝手に作成され、インターネット上で猛烈な勢いでシェアされたのが発端でした。当初は「アンチが出たら売れた証拠」と楽観視していたものの、その内容があまりにも突拍子もないものだったため、はまやねんさんは「これはまずい」と焦りを感じたといいます。
ブレイク前の爽やかな姿を見せるお笑いコンビ「8.6秒バズーカー」のはまやねんさん
止まらない誹謗中傷:DM、スポンサーへの苦情
当時、はまやねんさんはこれらのデマに対して法的措置(開示請求など)を検討できる内容だったと感じていますが、所属事務所からは「相手にせず静観したほうが良い」との指示があったため、沈黙を保ちました。しかし、その結果として事態は収まるどころか、SNS上での炎上は加速し、彼らへの誹謗中傷は激化の一途を辿りました。InstagramやX(旧Twitter)には、「死ね」「なんでおんねん」といった直接的なDMが送られてくるなど、精神的に追い詰められる状況に。さらに悪質なケースでは、彼らが出演するテレビ番組のスポンサー企業に対して、苦情の電話が殺到するといった事態にまで発展しました。はまやねんさんは、現在の芸能界で頻繁に見られるような、オンラインでの攻撃が仕事にまで影響を及ぼす事態の「走り」だったと振り返っています。
仕事激減の背景と精神的対処
彼らがテレビ番組に呼ばれなくなったのは、ネット上でのネガティブな意見だけでなく、はまやねんさん自身が認めるように、芸人としての実力不足も一因であったと分析しています。ネットからの攻撃に対しては、悔しさや苛立ちは感じたものの、彼は「家でコソコソとパソコンのキーボードを叩いて人のことを攻撃するしかできない人たちより、自分の方が幸せな生活をしている」というモチベーションを保つことで、精神的なバランスを保とうと努めてきました。このポジティブな自己評価が、厳しい状況下での心の支えとなっていたようです。
復帰への模索と相方との再会
陰謀論や誹謗中傷といった社会問題の犠牲となり、厳しい現実を突きつけられたはまやねんさん。しかし、彼はその逆境の中でも、前向きな姿勢を保ち続けています。コンビ活動が休止状態にある中で、昨冬には2年ぶりに相方と再会し、今後の活動再開に向けて具体的な話し合いを進めているとのこと。彼の経験は、オンライン社会における誹謗中傷の恐ろしさと、それに対する個人の精神的な強さを改めて浮き彫りにしています。はまやねんさんの今後の活動と、新たな挑戦に注目が集まります。