遠野なぎこさん逝去、享年45歳 親族が事故死と発表、愛猫は無事保護

女優でタレントの遠野なぎこさんが、享年45歳でこの世を去ったことが明らかになりました。6月27日を最後に更新が停止していた遠野さんの公式ブログが、7月17日に「親族一同」名義で約3週間ぶりに更新され、「このたび、遠野なぎこ(享年45歳)が永眠いたしましたことをご報告申し上げます」と訃報が伝えられました。ブログでは死因についても明言されており、警察の見解に基づき「事故によるものであり、自死ではございません」と強く否定。遠野さんが生前大切にしていた愛猫はすでに保護され、安全な環境で元気に過ごしているとのことです。

女優・遠野なぎこさん、享年45歳で死去。自宅マンションで発見され、親族が事故死と発表した際の報道写真女優・遠野なぎこさん、享年45歳で死去。自宅マンションで発見され、親族が事故死と発表した際の報道写真

自宅での遺体発見とその経緯

遠野さんのご遺体は、7月3日午後6時頃、都内の自宅マンションで発見されました。大手紙の社会部記者によると、異変に気づいたヘルパーが本人と連絡が取れないことを不審に思い、管理会社に連絡。その結果、部屋の中で遠野さんのご遺体が発見されたといいます。発見時、部屋にはエアコンが稼働しておらず、日中は40℃近くに達していたとみられています。ご遺体は発見までに数日が経過しており、身元の特定にはDNA鑑定が進められていました。

マンション住民が語る現場の様子

遠野さんのSNSは6月下旬を最後に更新がストップし、ファンや関係者から安否を心配する声が多数寄せられていました。NEWSポストセブン取材班が現場周辺で取材を進める中、マンションの住民の一人は当時の状況を振り返りました。「7月3日午後11時頃に帰宅したら、マンションの前がなにやら物々しい雰囲気で……。何か事件なのかなと思っていたら、防護服を着た検視官がエレベーターに乗ってきました。検視官は違うフロアで降りましたが、ドアが開いた瞬間に消毒剤の臭いが漂ってきました」と、当時の緊迫した様子を証言しています。

フリー転向後の状況と連絡の困難さ

遠野さんは昨年9月末に所属事務所を退所し、フリーランスに転身。その後、別の会社にマネジメント業務を委託していましたが、今年1月末にはそれも解消し、完全にフリーとなりました。その際、本人は周囲に「明日から完全にフリーになります。一人きりでやっていきます」と伝えていたといいます。「一人きり」での活動が続いていたこともあり、仕事関係者でさえ遠野さんの安否がわからない状況が続いていました。遠野さんがかつて所属していた事務所の代表も、7月4日の時点で「うちも本人に『電話ちょうだい』とLINEしたものの、まだ既読がついていない状況です。遠野さんは、うちの事務所に所属するときにはもう『家族とは縁を切っている』という話でした。警察もまずは親族とやり取りをするはずですが、その親族と連絡が取れているのかどうか……」と困惑した様子で語っていました。しかし今回、親族が訃報を公表するに至ったことから、完全に没交渉ではなかったことが伺えます。

結び

突然の訃報は、多くのファンや関係者に深い悲しみと驚きを与えました。特に、死因が「事故死」と明確にされたこと、そして遠野さんが生涯を通じて深く愛し、大切にしてきた愛猫が保護されたというニュースは、残された人々にとってわずかながらも安堵をもたらすものでしょう。遠野なぎこさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

参考文献