参議院選挙・東京選挙区で初当選を果たし、一躍脚光を浴びている歌手のさや氏(43)。”参政党旋風”の追い風に乗り、新人ながら有力候補たちをおしのけて国政の舞台に上がった彼女の素顔やこれまでの道のりには、多くの関心が寄せられています。学生時代から現在に至るまでの彼女の足跡を辿り、その政治への深い情熱に迫ります。
学生時代から際立つ個性
さや氏の学生時代の知人は、彼女が青山学院女子短期大学に在籍していた頃から、その目立つ性格を証言します。「講義中、授業と関係のない質問ばかりを先生に繰り返し、注意されるほどでした。当時から、人前で輝きたいという気持ちが強かったのでしょう」と語る知人の言葉からは、彼女の根底にある野心家の一面が垣間見えます。
参議院議員に初当選したさや氏の肖像。今後の政治活動に注目が集まる。
シンガーから政治家への転身
参政党の公式HPによると、さや氏は青山学院女子短期大学英文学科を卒業後、JAZZシンガーとして活動を開始。2008年にはCDデビューを果たし、ラッセルワトソン、西城秀樹といった国内外の著名アーティストとの共演経験も持つ実力派です。ソロ活動の傍ら、インターネット保守系メディアでMCやコメンテーターを務めるようになりました。彼女自身、「氷河期世代の一人として、オールドメディアでは伝えきれないインターネットの言論を広げ、正しい積極財政と減税を実現したい」と公言しており、政治的信条を明確に打ち出しています。
「田母神ガールズ」としての経験
さや氏の政治への関心は、元航空幕僚長の田母神俊雄氏との出会いが大きな転機となりました。別の知人によると、彼女は保守系メディア『チャンネル桜』のアシスタントを担当し、2014年に田母神氏が東京都知事選に立候補した際には、いわゆる「田母神ガールズ」の一員として活動していました。さや氏本人は7月12日配信の『デイリー新潮』の記事で、「田母神俊雄さんの『田母神塾』に参加したことが政治に興味を持つきっかけでした。14年の都知事選では、彼の政策と人柄に深く共感し、応援団として活動しました」と述べています。当時の「田母神ガールズ」には、東大農学部卒女優の葛城奈海氏、モデルの色希氏、ジャーナリストの浅野久美氏らがいましたが、その中でさや氏は「私が一番有名になりたい」と強い意欲を示していたと言います。
JAZZシンガーとして活動していた「saya」時代のさや氏。
歌手として、そして保守系メディアの論客として多岐にわたる経験を積んできたさや氏。その強い個性と、これまで培ってきた政治への情熱は、参議院議員としての今後の活動にどのように反映されていくのでしょうか。彼女の新たな政治家としての発信に、注目が集まっています。
参考文献
- デイリー新潮
- 参政党公式HP
- Yahoo!ニュース