シリア南部の衝突、死者1000人超に 暫定政権「戦闘停止」と発表


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 シリア暫定政権のシャラア大統領は19日、即時停戦を宣言。米CNNによると、スワイダ市では20日、銃撃戦の報告はなかった。暫定政権は16日にも停戦合意を発表したが、衝突が繰り返されており、停戦が維持されるかが焦点となる。

 これまでに住民が虐殺されたり、略奪や家が焼き払われたりする事例も報道されている。AP通信によると、暫定政権の治安部隊がドルーズ派を処刑したとの報告もあり、スンニ派中心の暫定政権への不信感が高まる可能性もある。

 衝突を巡っては、イスラエル軍が自国にも住むドルーズ派の「保護」を名目に軍事介入。シリア南部の他、16日にはダマスカスの国防省の建物を空爆し、3人が死亡した。イスラエルとシリアは19日、停戦に合意した。

 シリアでは昨年12月にアサド政権が崩壊後、宗派間の衝突が相次ぎ、治安維持が課題となっている。【エルサレム松岡大地】



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