道の駅は、単なる休憩施設を超え、地域の魅力と文化を発信する拠点として日本全国で親しまれています。この度、旅行情報誌「じゃらん」が発表した「全国道の駅グランプリ2025」では、数ある道の駅から今年の最高峰が決定しました。地域経済を牽引し、訪れる人々に感動と体験を提供する、注目の道の駅最新ランキングを徹底解説します。
堂々の第1位に輝いた道の駅は？
第1位：道の駅 あさくち里山（茨城県桜川市）
栄えある第1位に選ばれたのは、関東地方に位置する「道の駅 あさくち里山」です。広大な敷地を活かしたブルーベリー摘み体験は、家族連れに大人気。また、地元の陶芸家が指導する本格的な陶芸体験工房では、世界に一つだけの作品を作ることができます。採れたての新鮮な地元野菜や果物の直売所、里山の恵みを存分に活かした「里山グルメレストラン」も人気を集め、一日中楽しめる体験型道の駅として圧倒的な支持を得ました。
注目すべき上位ランクインの道の駅
第2位：道の駅 むなかた（福岡県宗像市）
昨年の10位から大きく順位を上げたのは、世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島関連遺産群で知られる宗像市に位置する「道の駅 むなかた」です。玄界灘で水揚げされたばかりの新鮮な魚介類が漁師から毎朝直送される鮮魚コーナーは、日によっては品切れになるほどの人気です。宗像産の食材にこだわった「海鮮丼」や「鯛茶漬け」、ひじきを使ったユニークなコロッケなど、地元ならではの味が楽しめます。2024年9月には、花き園芸と工芸雑貨のお店「higoro(ひごろ)」がオープンし、新たな魅力も加わりました。
第3位：道の駅 許田（沖縄県名護市）
1994年にオープンした沖縄県第1号の「道の駅 許田」が3位にランクイン。沖縄本島北部12市町村の特産品が集結し、「もずくうどん」や「沖縄天ぷら」といったソウルフードから、旬の沖縄県産フルーツまで幅広く購入できます。2階の展望スペースからは名護湾の絶景を一望でき、ドライブの休憩スポットとしても高い人気を誇ります。
第4位：道の駅 遠野 風の丘（岩手県遠野市）
周囲にのどかな田園風景が広がり、大きな風車が目印の「道の駅 遠野 風の丘」。地元産の銘菓や民芸品、地酒・地ビール、そして旬の新鮮な野菜・果物が豊富に揃い、遠野ならではの魅力を存分に感じられます。名物の「バケツジンギスカン」や郷土料理「ひっつみ」のほか、大船渡湾で水揚げされた新鮮なほたてやあわびなど、ここでしか味わえない食体験も楽しめます。
第5位：あ・ら・伊達な道の駅（宮城県大崎市）
年間300万人以上が訪れる、東北有数の人気を誇る「あ・ら・伊達な道の駅」が5位に選ばれました。東北の温泉地・鳴子温泉へのアクセスも良好です。
宮城県大崎市「あ・ら・伊達な道の駅」の外観と豊富な特産品
イノシシ肉を加工した「OSAKI GIBIER（大崎ジビエ）」は特産品として人気を博し、「伊達ちゃんベーカリー」には焼きたてのパンが並びます。「五福（こうふく）の伊達ちゃんKitchen」では、地元食材をふんだんに使った定食やラーメンが味わえるほか、大崎市の魅力あふれる特産品やお土産品も豊富に取り揃えられています。
まとめ
「じゃらん全国道の駅グランプリ2025」は、日本各地の道の駅が持つ多様な魅力と地域活性化への貢献を改めて浮き彫りにしました。今回ランクインした道の駅は、単なる立ち寄り場所ではなく、その地域ならではの食や文化、体験を深く味わえる「目的地」としての価値を高めています。これらのスポットを訪れることで、日本の豊かな地域性を再発見し、新しい旅の楽しみを見つけることができるでしょう。
