俳優の岸谷五朗（60）とミュージシャンの岸谷香（58）夫妻の長男で、実業家・インフルエンサーとして多岐にわたり活躍する岸谷蘭丸（24）氏が、26日放送のABEMA「しくじり先生 俺みたいになるな！！」に出演し、自身の幼少期に難病と闘っていた壮絶な経験を明かしました。彼はこの経験が、自身を「非常に特別な存在」と感じるようになった背景にあると語り、その告白は多くの人々の関心を集めています。
幼少期を襲った若年性リウマチの実態
番組で蘭丸氏は、自身の「しくじり」のテーマとして、幼い頃から自身を特別な存在だと感じていたと回想。その大きな理由の一つが、幼少期に患っていた「若年性リウマチ」だったことを告白しました。発症当時の病状については「障害者手帳を持てるレベル」であったと説明し、体が思うように動かず、全身に激しい痛みと高熱を伴っていたと述べています。
若年性リウマチは関節の病気であり、蘭丸氏の場合も首、肩、肘、膝といった主要な関節が痛み、可動域が大きく制限されたといいます。免疫疾患であるため治療が困難であり、彼は「毎週のように入院してて、3～5歳くらいが一番きつかった」と当時の過酷な状況を振り返りました。幼稚園にも全体の3分の1程度しか通えず、同世代の子供たちとは異なる日々を送っていました。
過酷な闘病生活と母の献身的なサポート
病気との闘いの中で、蘭丸氏を支えたのは母である岸谷香氏の献身的なサポートでした。彼は「お母さんと毎日温泉に行って、浸かって今日はどこまでいくかな～みたいな、様子見るみたいなのをずっとやってた」と語り、母が温泉療法を通じて少しでも痛みを和らげ、体の回復を促そうと尽力していたことを明かしました。この母親の揺るぎない支えが、幼い蘭丸氏にとって大きな心の支えとなっていたことは想像に難くありません。
岸谷蘭丸氏がX（旧Twitter）で自身の幼少期の若年性リウマチとの闘いを語る様子
「トリプルパンチ」がもたらした特別視
蘭丸氏は、自身の幼少期における状況を「トリプルパンチ」と表現しました。著名な俳優とミュージシャンである両親の存在、そして難病という自身の身体的な状況が重なり、より一層自身が特別視されるようになったと分析しています。学校の先生や周囲の大人たちも「この子は見てあげなきゃ」という意識で接することが多く、結果的に彼が「特別扱い」される環境が形成されたといいます。この経験が、彼自身の「特別な存在」という自己認識に深く影響を与えたと述べています。
結論
岸谷蘭丸氏の幼少期の告白は、有名人の子供という環境に加え、若年性リウマチという難病との闘いが、彼の人間形成といかに深く関わっているかを浮き彫りにしました。彼の経験は、病気と向き合うことの困難さ、家族の支えの重要性、そしてそれが個人の自己認識に与える影響について深く考えさせるものです。この率直な告白は、彼が現在の実業家・インフルエンサーとしての活動において、どのように自身の経験を活かし、社会に貢献していくのか、今後の動向にも注目が集まります。
