7月27日、日本保守党の北村晴男氏(69)が自身のX(旧Twitter)アカウントで、石破茂首相(68)を「醜く奇妙な生き物」と揶揄する投稿を行い、その内容がソーシャルメディア上で大きな波紋を呼んでいます。公職に就いたばかりの同氏の発言に対し、多くの批判の声が寄せられています。
参院選での快挙と投稿の背景
北村氏は、7月20日に投開票が行われた参議院選挙の比例代表で、新人ながら個人名票で最多となる97万5千票を獲得し、初当選を果たしたばかりです。その勢いの中、27日にジャーナリストの門田隆将氏(67)の投稿を引用する形で、問題の表現を用いました。門田氏の投稿は、NHKによる石破首相へのインタビュー記事を引用し、首相の外交政策、特にアメリカの関税措置に関する日米交渉への姿勢を「国民の審判など関係なし。もはや誰も止められない恐怖」と批判する内容でした。
「醜く奇妙な生き物」発言が波紋を呼ぶ
北村氏はこの門田氏の投稿を引用し、Xに次のように綴りました。「醜く奇妙な生き物を国のリーダーに選んだ日本。一刻の猶予も無い」。この中で、石破首相を指して「醜く奇妙な生き物」と表現したことが、即座にネット上で炎上状態となりました。
物議を醸した北村晴男氏による投稿と、その標的となった石破茂首相
X上では、この投稿に対し「これ、ガチ人権侵害レベルやん」「議員なのにこれほどの侮辱を我が国の首相に投げつけては常識がなさすぎます」「これ、誹謗中傷で、完全に通報案件ですね」といった、北村氏の発言を非難する声が殺到しました。さらには、「一国の総理とはいえ一個人で人間。その人を『醜く奇妙な生き物』と、人間ではない何かとする投稿、これが弁護士で参院選当選者。当選後もずっとこのような投稿を続けているこの人がこのまま参議院議員になり税金から高額の給料払われるのを考えるとゾッとする」など、公人としての資質を問う厳しい意見も多く見られました。
公人の発言と過去の類似表現
全国紙の政治部記者の指摘によると、北村氏が石破首相を「醜く奇妙な生き物」と表現したのは今回が初めてではなく、7月26日にも「(内面も)醜く奇妙な生き物」とXに投稿していました。人を人間ではないものとして扱うような表現は、場合によっては中傷や侮辱と見なされる可能性があり、特に公職にある人物の発言としては不適切だとされています。北村氏は「行列のできる法律相談所」などテレビ番組への出演で高い知名度を持ち、支持者に対して強い影響力を持つ存在です。公人となった以上、たとえ政治的なスタンスを批判する場合であっても、発言にはより一層の配慮が求められるべきだと言えるでしょう。
今後の展開
参議院議員としての活動を開始する直前に、自身のXでの発言が大きな炎上を招いてしまった北村氏。問題の投稿は現在も削除されていませんが、今後、この表現について何らかの訂正や説明を行うのか、世間の注目が集まっています。公人としての発言の重みが改めて問われる事態となっています。
参考文献:
- Yahoo!ニュース
- 女性自身