愛車のガソリン代が毎月1万円を超え、家計を圧迫していると感じるドライバーは少なくないでしょう。特に、燃費が気になる大型車「アルファード」のオーナーにとっては切実な問題です。2025年から政府が実施している「燃料油価格定額引下げ措置」は、実際のガソリン代にどの程度の影響を与えているのでしょうか。本記事では、ガソリン価格の現状と政府の支援策について詳しく解説します。
日本のガソリン代、平均は月額約4,700円
ガソリン代は地域や世帯構成によって異なりますが、総務省統計局の「家計調査 家計収支編 総世帯 2024年」によると、2024年における1世帯あたりの年間ガソリン代は平均5万6408円でした。これを月額に換算すると、およそ4700円となります。この全国平均と比較して、ご自身のガソリン代が高いと感じる方もいるかもしれません。
車の維持費は年々増加傾向:ガソリン代が最大の負担に
ソニー損害保険株式会社が発表した「2024年 全国カーライフ実態調査」によると、1ヶ月あたりの車の維持費は平均1万3900円で、この維持費は過去4年連続で増加傾向にあることが報告されています。
同調査では、車にかかる諸経費で最も負担に感じるものについてもアンケートが行われました。その結果、全体の68.4%が「ガソリン代や燃料代」と回答し、次いで「自動車税」が62.1%、「車検や点検費」が59.4%、「自動車保険料」が46.2%と続きます。このことからも、ガソリン代が高止まりしている現状が、多くのドライバーにとって大きな負担となっていることが伺えます。
政府による燃料油価格対策の現状
政府は、ガソリン価格高騰による国民生活への影響を緩和するため、複数の対策を講じています。その一つが、2025年5月22日より実施されている「燃料油価格定額引下げ措置」です。この措置により、ガソリン1リットルあたり10円の価格引き下げが行われています。本措置は、「ガソリンの暫定税率」に関する議論の結論が出て、それが実施されるまで継続される予定です。
さらに、2025年6月26日からは、ガソリン価格に対し「予防的な激変緩和措置」を実施することが決定されました。激変緩和措置とは、エネルギー価格の急激な変動や制度変更が社会・経済に与える影響を抑制するための緩和策です。これにより、既に実施中の電気・ガス料金の価格引き下げ措置に加え、ガソリン価格も追加で補助されることになります。
ガソリンスタンドで給油中のアルファード。高騰する燃料代に悩むドライバーの負担軽減策が注目される様子。
これらの政府による価格抑制策は、アルファードのように燃費が比較的大きい車種のオーナーにとって、毎月のガソリン代負担を軽減する重要な支援策となります。例えば、月に100リットルのガソリンを使用する場合、1リットルあたり10円の補助があれば、月1000円の負担軽減に繋がります。
まとめ
ガソリン代は、多くのドライバーにとって車の維持費の中で最も大きな負担の一つであり続けています。政府が実施する「燃料油価格定額引下げ措置」や「予防的な激変緩和措置」は、ガソリン1リットルあたり10円の価格引き下げを含むもので、高騰する燃料費に悩むドライバーの家計を直接的に支援しています。これらの補助金制度は、急激な価格変動から消費者を守り、経済への影響を和らげるための重要な役割を担っています。今後の政策動向にも注目し、賢く家計管理を行っていくことが推奨されます。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査 家計収支編 総世帯 2024年」
- ソニー損害保険株式会社「2024年 全国カーライフ実態調査」
- 経済産業省 資源エネルギー庁関連情報