NHK総合で毎週日曜夜8時から放送中の大河ドラマ『べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～』は、横浜流星さん演じる主人公・蔦屋重三郎の奮闘を描き、多くの視聴者から熱い視線を集めています。先日放送された第28回「佐野世直大明神」のエンディングで流れた次回、第29回「江戸生蔦屋仇討」の予告映像が、その衝撃的な内容から大きな話題を呼んでいます。
大河ドラマ「べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～」の主人公・蔦屋重三郎を演じる横浜流星。
第28回「佐野世直大明神」あらすじ振り返り
※以下、第28回の放送内容に関するネタバレを含みます。
第28回では、宮沢氷魚さん演じる意知が城中で矢本悠馬さん演じる佐野政言に斬られ、志半ばで命を落とすという衝撃的な展開がありました。佐野政言も切腹するという悲劇が描かれ、市中をゆく意知の葬列を蔦重たちが見守る中、突如として石が投げ込まれ騒然となります。その混乱の中で、福原遥さん演じる誰袖が棺を庇い駆け出す姿は、視聴者の心を打ちました。憔悴しきった誰袖を目の当たりにした蔦重は、亡き意知の無念を晴らす術を考え始めます。そんな中、古川雄大さん演じる政演が見せた一枚の絵をきっかけに、仇討ちを題材にした新たな黄表紙の企画が始動することになります。
第29回「江戸生蔦屋仇討」注目の次回予告詳細
本編直後に流れた次回の予告映像は、さらなる波乱を予感させるものでした。蔦重の「バカ旦那は…」という声が響く中、朋誠堂喜三二（平沢常富）、北尾政演（山東京伝）、そして歌麿の三人が真剣な表情で話し込む様子が映し出されます。
続けて政演の「ひょんなことから…」という謎めいたセリフが流れると、さらに「殴られるわ、蹴られるわで」という蔦重の言葉が続きます。母・つよが蔦重を相手に繰り返し殴るふりをするコミカルな場面もありつつ、新之助が実際に誰かを殴り倒すシーンが挟み込まれ、展開の読めなさを加速させます。
戯作者で狂歌師の唐来三和もまた「ひょんなことから…」と意味深な言葉を口にし、その背後には「謀反をたくらんだ疑いがございます！」という意次の声が響き渡ります。面白くない様子で文を投げ捨てる一橋徳川家の当主・一橋治済の姿も映り込み、緊張感が高まります。このシーンで、画面には＜筆は刀よりも強し＞という印象的な文字が大きく表示され、今回の物語の核となるメッセージが示唆されます。
さらに、天明狂歌のスター・大田南畝（四方赤良）も扇子の向こうから顔を上げ「ひょんなことから…」と語りかけ、花魁姿となった誰袖が「駆け落ち？」と怪訝な顔をする場面も。恋川春町（倉橋格）のひょうきんな表情での「ひょんなことから…」という声が流れた後、意次が「一気に攻め込むぞ！」と覚悟を決めた様子で言い放ち、松前家第八代当主・松前道廣が怒声を上げる姿で予告は締めくくられます。
まとめ：次回「江戸生蔦屋仇討」への期待
第29回「江戸生蔦屋仇討」の予告は、「ひょんなことから」というキーワードが繰り返され、様々な登場人物たちの思惑や予期せぬ展開が交錯することを強く示唆しています。特に＜筆は刀よりも強し＞というメッセージは、ペンを武器に時代と対峙する蔦重の生き様を象徴しており、次回の黄表紙企画がどのような影響をもたらすのか、視聴者の期待は高まるばかりです。激動の時代を駆け抜ける蔦重の新たな挑戦に、目が離せません。
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