JA阿蘇、2025年産新米概算金で過去最高額を提示 全国トップ水準か

JA阿蘇は、2025年産の新米に関して、管内の米生産者への集荷時の前払い金である「概算金」を大幅に引き上げ、一等米で60キロ当たり3万240円と発表しました。この金額はJA阿蘇の概算金としては過去最高額であり、現時点では全国でも高い水準と見られています。この決定は、生産者の経営安定を強く意識したものです。

記録更新、一等米の概算金は60キロ当たり3万240円に

JA阿蘇は7月24日、阿蘇市内で初の米集荷推進大会を開催しました。この大会で、JA阿蘇の原山寅雄組合長は、先代から受け継いだ土地を守り、米作りを続ける農家の努力に触れ、「今年の概算金は農家目線で金額を設定しています」と強調しました。その中で、2025年産新米の概算金が提示され、特に一等米である特別栽培米の「コシヒカリ」と「ミルキークィーン」については、60キロ当たり3万240円とすることが公表されました。これは、過去20年間で最も高額だった2024年産の2万2020円を8220円上回り、JA阿蘇の概算金としては史上最高値を記録しました。

JA阿蘇が発表した新米の概算金に関する会議の様子JA阿蘇が発表した新米の概算金に関する会議の様子

全国的な高水準と生産者支援の強化

新米の概算金は、全国各地で2024年産ベースの60キロ当たり2万5000円前後から引き上げの動きが見られる中、JA阿蘇が提示した金額は現時点で国内でも突出して高い水準にあると評価されています。また、同大会では、2025年産新米の集荷目標が16万1000俵に設定されたことも明らかにされました。JA阿蘇は今後も、高水準の概算金を通じて、米生産者の経営安定に向けた継続的な支援に尽力していく方針を示しています。

参考資料