Andrew Osborn
[モスクワ 31日 ロイター] – ロシア国家安全保障会議副議長のメドベージェフ前大統領は31日、トランプ米大統領から「言葉に気をつけろ」と忠告を受けたことに対し、ロシアが核攻撃能力を保有していることを忘れてはならないと主張した。
メドベージェフ氏は、トランプ氏がロシアやロシア産石油の輸入国に懲罰的関税を課すと脅したことについて、「最後通牒の駆け引き」であり、ロシアと米国の戦争に一歩近づくものだと述べていた。
これに対し、トランプ氏は31日未明、自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、メドベージェフ氏を名指しで厳しく批判。
「自分がまだ大統領だと思っているロシアの失敗した前大統領メドベージェフに、言葉に気をつけろと言ってやれ。彼は非常に危険な領域に踏み込んでいる!」と述べた。
これを受け、メドベージェフ氏はテレグラムに「ロシア前大統領の言葉が、傲慢な米国大統領からこれほど神経質な反応を引き起こすのであれば、ロシアは全て正しいことをしており、独自の道を歩み続けるだろう」と投稿。
「伝説の『デッドハンド』がいかに危険であるか」をトランプ氏は忘れてはならないと述べた。
「デッドハンド」は、ロシア指導部が敵の攻撃で壊滅した場合に核ミサイルを発射する秘密裏の半自動指揮システムを指す。