三代目JSB今市隆二、タクシー運転手への暴行・脅迫容疑で書類送検 – 所属事務所が謹慎処分発表

人気ダンス&ボーカルグループ「三代目J SOUL BROTHERS」の今市隆二メンバー(38)が、タクシー運転手に対し暴行と脅迫を加えた疑いで、警視庁により書類送検されたことが明らかになりました。この事態を受け、所属事務所のLDH JAPANは今市メンバーに報酬返上と自宅謹慎の処分を下したと発表しています。

書類送検の経緯と容疑の詳細

捜査関係者によると、今市隆二メンバーが書類送検された容疑は、4月5日午前5時ごろ、都内を走行中のタクシー車内で発生しました。今市メンバーは男性運転手に対し「殺すぞ」などと脅し、腕を引っ張る行為や、運転席と後部座席を隔てるアクリル板を殴るなどの暴行を加えたとされています。幸い、運転手にけがはありませんでした。今市メンバーは警察の取り調べに対し、「タクシーに乗る前に別の人ともめて、イライラしていた」と供述しているとのことです。事件当時、今市メンバーは飲食店からの帰宅途中で、酒に酔った状態だったとみられ、知人男性と一緒にタクシーに乗車し、約10分間の乗車中にこのトラブルが起きたとされています。警視庁は、刑事処分の判断を検察に委ねる「相当処分」の意見を付けて書類を送致した模様です。

三代目JSB今市隆二、暴行・脅迫容疑で書類送検後の公式ウェブサイト画像三代目JSB今市隆二、暴行・脅迫容疑で書類送検後の公式ウェブサイト画像

LDH JAPANの対応と謝罪表明

今市隆二メンバーの書類送検を受け、所属事務所であるLDH JAPANは31日夕方、公式ホームページにて声明を発表しました。声明では、今市メンバーが酒に酔った状態でタクシーに同乗していた友人との口論がエスカレートし、車内外で乱暴な言動を取ったことを「不適切かつ社会的に看過できない行動」であると認め、深く謝罪しています。事態の重さを鑑み、今市メンバーに対しては、報酬返上と自宅謹慎という厳重な処分を下したことを明らかにしました。同事務所は、今回の事態を深く受け止め、再発防止に向けてさらに努力する姿勢を示しています。

書類送検後の法的手続きと今後の展望

「書類送検」とは、警察が捜査を終え、その結果を証拠資料とともに検察官に送る手続きを指します。今回のケースでは、今後、東京地検が独自の捜査を進めることになります。検察は、今市隆二メンバーの刑事責任を問うべきと判断した場合、公に裁判にかける「起訴」を行うか、罰金を求める「略式起訴」を選択する可能性があります。一方で、起訴するに足る証拠が不十分である、あるいは犯罪の成立要件を満たさないと判断した場合、「不起訴処分」となり、今市メンバーは罪に問われないことになります。世間の注目が集まる中、今後の検察の判断が待たれます。

今市隆二氏のこれまでの歩みと功績

今市隆二氏は、2010年に「三代目J SOUL BROTHERS」に加入し、その歌唱力と存在感でグループの成功に大きく貢献してきました。グループは2012年にNHK紅白歌合戦に初出場を果たし、2014年には代表曲「R.Y.U.S.E.I.」で「第56回日本レコード大賞」の大賞を受賞するなど、数々の輝かしい功績を残しています。2018年からはソロ活動も開始し、アーティストとしての幅を広げていました。今回の件は、彼のキャリアにおいて大きな影響を与えることになりそうです。

参考文献

  • 朝日新聞社 2025年7月31日掲載記事「三代目JSB今市隆二メンバーを書類送検 タクシー運転手への暴行・脅迫容疑」(長妻昭明)
  • LDH JAPAN 公式ホームページ 2025年7月31日発表コメント