NHK連続テレビ小説『あんぱん』で、のぶ(今田美桜)の祖母・朝田くらを演じる浅田美代子のインタビューコメントが公開されました。浅田は自身の役柄への思い入れや、夫役・吉田鋼太郎との共演エピソード、撮影現場の雰囲気について語っています。
浅田美代子が語る「朝田くら」像と朝田家の温かい雰囲気
浅田美代子は、自身が演じるくらを「かわいらしい人」とし、「物事を真剣に考えすぎないところが自分と似ている」と共感を寄せました。朝田家は「いつも楽しく和やか」で、孫たちも皆かわいらしく、自然な家族の空気感を作り上げられたと語ります。特に羽多子(江口のりこ)とのツッコミシーンは「おもしろかった」と明かし、江口のりの絶妙な間が楽しかったと述べました。
夫役・吉田鋼太郎との息の合った共演秘話
夫・釜次役の吉田鋼太郎について、浅田は「怒りの中にも温かさを感じる」と称賛。吉田とは初共演で、当初「少し怖いイメージがあった」ものの、「面白くて楽しい人」なのですぐに打ち解けたといいます。
NHK連続テレビ小説「あんぱん」で夫婦役を演じる浅田美代子演じる朝田くらと吉田鋼太郎演じる釜次のおしどり夫婦の姿
撮影現場では、「おはよう、ダーリン♡」「おはよう、ハニー♡」という夫婦さながらのやり取りが日常的で、これが演技を非常にやりやすくしたと明かしました。釜次が亡くなるシーンは「すごく寂しかった」と語り、撮影後には「私もすぐ(釜じいのもとへ)行くからね~」とユーモラスに別れを告げたエピソードも披露しています。
孫役・今田美桜へのまなざしとくらの幸せな人生
孫のぶを演じる今田美桜を「まさに太陽のような人」と表現し、彼女が話していなくても場を明るくする存在であることに触れ、「いつまでもそのまま、みんなを照らしてほしい」と期待を寄せました。また、のぶが自分の道を選ぶ姿を「あの時代に、自分に合った道をちゃんと選んでいて、立派だなぁ」と称賛し、くらとして応援していたと明かしています。
第18週で生涯を終えるくらについて、浅田は「すごく楽しい人生だったんじゃないでしょうか」と振り返り、息子に先立たれる悲しみを経験しながらも、「3人の孫と、しっかり者の嫁、そして優しい夫と共に人生を歩めたことは幸せだ」と語りました。のぶと嵩の家に集まるシーンも「楽しかった」と述べ、二人の結ばれを喜ぶ気持ちを示しています。
浅田美代子のコメントからは、彼女が演じた朝田くらというキャラクターへの深い愛情と、共演者たちとの温かい絆が伝わってきます。『あんぱん』は、やなせたかし夫婦の物語であると同時に、登場人物それぞれの人生が丁寧に描かれる作品です。浅田が語る撮影秘話や人物像を通して、ドラマの世界をより深く楽しんでみてはいかがでしょうか。