7月上旬、愛知県豊橋市の住宅街は物々しい雰囲気に包まれた。指定暴力団六代目山口組の二次団体・平井一家本部で、早朝から組員や警察官が警戒する中、六代目山口組の司忍組長と住吉会の小川修司会長という日本の二大暴力団トップの会合が実現。その狙いは何だったのか。
厳戒下の平井一家本部で会談
愛知県豊橋市の閑静な住宅街に位置する六代目山口組平井一家本部周辺は、7月上旬、異例の厳戒態勢が敷かれた。早朝から強面の男たちが出入りし、愛知県警を中心とした多数の警察官が警戒にあたる物々しい光景が広がった。正午を過ぎ、閉鎖されていた本部のシャッターが開くと、六代目山口組の組員たちが続々と姿を現した。
指定暴力団六代目山口組の司忍組長と住吉会の小川修司会長、二大組織のトップ会談の瞬間。
「時候の挨拶」と関係深化の裏側
その中から、六代目山口組の司忍組長(83)に見送られる形で姿を見せたのは、同じく指定暴力団である住吉会の小川修司会長だった。この日の会合は、両団体間の「時候の挨拶」が目的と、山口組事情に詳しいジャーナリストは語る。六代目山口組は、この2日前から親戚・友好関係にある9団体を招いた会合を実施しており、竹内照明若頭(65)と五分の兄弟分である稲川会・内堀和也会長らの訪問も先行していた。
和やかに終了した異例の訪問
住吉会は六代目山口組にとって親戚・友好団体ではないものの、近年両団体の「関係が深まっている」ことを示すかのように、この日は住吉会一団体のみが訪問。約20分間の会合は有意義なものであったとされ、平井一家本部を後にする両団体の関係者からは、穏やかな笑みがこぼれていた。別れ際には、司組長が小川会長の乗る送迎車の後部座席を覗き込み、にこやかに言葉を交わす場面も確認された。
午後1時過ぎ、司組長の送迎車も本部を後にし、会合は無事終了した。今回の会談は、日本の二大指定暴力団である六代目山口組と住吉会の関係性が、今後さらに強固なものになる可能性を示唆している。
出典:FRIDAYデジタル