覚醒剤約12キロ(末端価格7億2千万円相当)を所持したとして、大阪府警薬物対策課は9日、覚せい剤取締法違反(営利目的所持)の疑いで、指定暴力団稲川会系組員、工藤正志容疑者(53)=横浜市南区永田北=を逮捕したと発表した。
同課によると、工藤容疑者は密売人とみられ、売り上げは暴力団に流れたとみられる。逮捕容疑は10月16日午前、横浜市南区のトランクルームで、保冷ボックスやスーツケースに入れた覚醒剤約12キロを密売目的で所持したとしている。同課は認否を明らかにしていない。
同課は4月、府内で覚醒剤を密売していた男2人を同容疑で逮捕。2人が拠点としていた大阪市内のマンション一室で押収した菓子の包装から工藤容疑者の指紋が検出され、関与が浮上したという。