小学校受験はもう“上流のもの”じゃない…共働き世帯が選ぶ3つの納得理由とは


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● もはや私立小学校は 高嶺の花ではない

 かつて私立小学校受験といえば、経済的に余裕のある一部の「上流」層だけのものだと思われていました。しかし、現在ではその状況が大きく変わりつつあります。

 何と言っても、「ダブルインカム、ワンチルドレン」と呼ばれる共働き・一人っ子家庭が増え、そうした家庭が子どもの教育に投資する余裕が出てきたことで、私立小学校受験の裾野は大きく広がっています。

 都内の私立小学校といっても、慶應義塾幼稚舎のような超名門伝統校だけが注目されるのではなく、各学校の個性や特色が重視されるようになりました。

 例えば、洗足学園小学校は中学受験者が多いという特徴があり、聖徳学園小学校は知育教育に力を入れ、東京農業大学稲花小学校は自然とのふれあいを大切にするなど、学校ごとの独自の魅力が認知されています。

 以前は、専業主婦家庭でなければ私立小学校の受験は時間的に難しいと思われていましたし、小学校の側も「専業主婦の家庭にだけ来てほしい」と思っていたふしもあったかもしれません。しかし今では、時代の変化に合わせて共働き家庭も積極的に受け入れる私立小学校が増えてきています。

 加えて、昔は私立小学校の受験情報は、あまり表に出てくることはなく、そのメリット(あるいはデメリット)もあまり一般には知られていませんでした。それが、近年ではどの学校も情報公開が進んでいます。比較検討という面でも、保護者が学校を選びやすくなっています。



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