バンス米副大統領、英のパレスチナ国家承認を「何の意味ある」と批判 米は改めて承認否定


その上で「機能する政府が存在しない現状で、国家承認する意味がどこにあるのか」と批判した。

スターマー英首相は先月29日、イスラエルがガザの深刻な人道危機を終わらせる措置を講じない場合は9月の国連総会に合わせてパレスチナを国家承認すると表明。バンス氏は、英国とは中東危機の解決という目標で一致しているとしつつ「目標の具体的な達成方法では意見の相違があるようだ」と述べ、英国による承認の動きを牽制(けんせい)した。米国がパレスチナ自治区ガザでイスラム原理主義組織ハマスの壊滅と人道状況の改善を目指しているとも指摘した。

バンス氏は先に、英仏がウクライナ和平の実現を視野に平和維持部隊の派遣などを通じた関与強化を打ち出した際、「ここ30~40年間に戦争を戦ったことのない、その辺の国々に何ができる」と発言し、英国の政界や軍関係者から猛反発を浴びた経緯がある。

バンス氏はこの日、「ラミー氏とは良好な個人的関係を築いている」と述べ、米英の「特別な関係」を尊重する立場を打ち出した。



Source link