ロシア軍、ウクライナ東部で攻勢 米シンクタンクは米露首脳会談前の印象操作を指摘


ドブロピリャはポクロウシクの北方に位置。露軍はポクロウシクを迂回(うかい)し、全域の制圧を狙うドネツク州の主要都市クラマトルスク方面に進軍する可能性を示唆した形だ。

ロイター通信やウクライナの有力軍事メディア「ディープステート」も12日までにドブロピリャ周辺への露軍の進出を報告。ロイターは「ウクライナへの領土割譲圧力を強めることを狙った動きだ」と指摘した。

プーチン露大統領は15日のトランプ氏との会談で、ドネツク州からウクライナ軍が撤退すれば停戦に応じるとの立場を示すとの観測が出ている。ただ、露軍は現時点で同州の6割超を支配しているものの、クラマトルスクなどを含む同州全域の制圧にはなお数年単位の時間と多大な損失を要すると分析されている。戦争研究所も、実際には露軍による同州全域の制圧は「不可避でも差し迫ったものでもない」と指摘した。

一方、露国防省は11日、ドブロピリャ南東の集落を制圧したと主張した。(小野田雄一)



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