五月みどり、認知症と診断され都内介護施設へ:家族が語る現状

今年に入り、歌手・女優の五月みどりさんが認知症と診断され、都内の介護施設で生活していると7月28日発売の『女性セブン』が報じました。記事によると、五月さんの娘である千恵さんが取材に応じ、2019年頃から人の名前を思い出せなくなるなどの認知症の初期症状が出始めていたと語っています。この報せは、長年のファンだけでなく、社会全体に大きな関心を呼んでいます。

歌手・女優の五月みどりさん、認知症と報じられ介護施設で生活歌手・女優の五月みどりさん、認知症と報じられ介護施設で生活

華々しいキャリアと健康状態の変化

五月みどりさんは1958年に19歳でレコードデビューし、瞬く間に人気歌手となりました。1970年代からは女優としても活躍の場を広げ、年齢を重ねても美貌を保ち続ける“美熟女”の先駆け的存在として知られています。

しかし、そのキャリアの華やかさとは裏腹に、近年は健康面での変化が見られていました。最後のテレビ出演は2019年に放送された、倉本聰さん脚本によるテレビ朝日系のドラマ『やすらぎの刻〜道』でした。また、2023年の大みそかには、長年レギュラー出演していた日本テレビ系のバラエティー番組『伊東家の食卓』が特別番組として一夜限りの復活を果たしましたが、その際も五月さんだけが出演を見送っていたことが注目されていました。

介護認定「要介護3」と閉店したギフトショップ

五月さんが長年にわたり熱海駅前などで経営していたギフトショップが2024年に相次いで閉店した際、その動向は“終活”のように見えると報じられました。当時、マネージャーであり事実婚の相手でもある逸見文泰氏は、「無理のない範囲だったら、仕事はお受けしますよ」と語っていましたが、状況は一変していました。

『女性セブン』の報道によれば、ギフトショップを閉店した頃にはすでに認知症と診断されていたとのことです。現在、五月さんは「要介護3」と認定されており、食事や着替えといった日常生活の基本的な動作にも介護が必要な状態であることが明らかにされています。

家族が明かす五月みどりの現状

五月さんの身の回りを以前から手助けしているという実妹の弥生さんは、電話取材に対し姉の現状について「おおむね報道のとおりです」と確認しました。弥生さんは、「病気さえなければ、もっと歌や演技などの仕事ができたと思います。でも、これも運命ですから仕方ないですよね……」と、悔しさをにじませながら語っています。取材に応じた当日も五月さんのもとを見舞っていたといい、家族の深い愛情とサポートがうかがえます。

本記事で報じられた五月みどりさんの認知症の状況は、彼女の長年のファンにとって大きな衝撃となりました。しかし、家族の献身的な支えと、彼女のこれまでの功績を振り返ることで、その存在が改めて多くの人々に記憶されることでしょう。


参考文献: