ウクライナのゼレンスキー大統領は国外渡航制限の年齢を現在の18歳から22歳に引き上げるよう、政府に要請したと明らかにしました。
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「現在、国境を越えるには18歳という年齢上限がありますが、これを22歳まで引き上げることを提案します」
ゼレンスキー大統領は12日、首都キーウで開かれた若者向けの会議で演説し、ウクライナ人男性に対する国外渡航制限の年齢を現在の18歳から22歳まで引き上げるよう政府に要請したと明かしました。
ウクライナでは2022年2月のロシアによる全面侵攻以降、18歳から60歳までの男性は原則、国外渡航が禁止されています。
ウクライナでは渡航制限により、18歳になる前に国を離れてしまう男性が多くいることから、現地メディアは年齢の引き上げによって、国内の学生数の減少や若い優秀な人材の海外流出に歯止めをかける狙いがあるとしています。
ゼレンスキー氏は「若いウクライナ人がウクライナとの繋がりを保ち、特に教育の面で自己実現できるようになる」と述べ、前向きな取り組みだと強調しました。
TBSテレビ