【英国の断層】(下)EU離脱めぐる国民の二極化、収まらず

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6日、ロンドン中心部の劇場で行われた残留派の結束を深めるイベントに参加した残留派の有権者(板東和正撮影)
6日、ロンドン中心部の劇場で行われた残留派の結束を深めるイベントに参加した残留派の有権者(板東和正撮影)
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 「欧州連合(EU)からの離脱を必ず実現させる」

 12日の総選挙前最後の週末、ロンドン郊外のヘイバリング地区では、ジョンソン首相率いる保守党の地元候補が街頭で力強くこう訴えながら、行き交う市民らと握手を交わしていた。

 保守党が牙城とするヘイバリングは2016年の国民投票前、調査会社ユーガブが国内で最もEUに懐疑的だとした地域だ。国民投票では離脱への賛成票がロンドン首都圏で最高の約7割に上った。近くの市場で離脱の是非を問うと、「離脱に決まっている」と一様に質問をいぶかしむような顔で答えを返してきた。

 「EUからの移民を制限したいんだ」。市場で青果を販売していたジェファー・サーベイさん(58)が離脱を望む理由だ。

 移民問題は国民投票で離脱賛成が多数を占める大きな要因だった。EU域内では自由に就労先などを選べるという原則の下、英国では東欧出身の移民らが急増。域外である中東・北アフリカからの難民大量流入とテロ頻発という当時の欧州の状況も追い風に、離脱派が雇用や福祉への悪影響を訴えた結果だった。

 ベッドタウンのヘイバリングでは、住宅の家賃高騰は移民増加が原因だと信じる住民が反移民感情を高めた。サーベイさんも家族3人で暮らすアパートの家賃が倍増したといい、妻が残業を増やして切り盛りしている。

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