「R-1グランプリ」で2013年王者に輝いたお笑い芸人の三浦マイルド(47)が自身のX(旧ツイッター)を更新し、第107回全国高校野球選手権における広陵(広島)高校の出場辞退問題と、それに対する開星(島根)高校・野々村直通監督の発言について私見を述べた。SNS上での議論が活発化する中、彼の発言は多くの共感を呼んでいる。
野々村監督の「匿名批判への反論」
野々村監督は、仙台育英(宮城)との2回戦で敗れた試合後、SNSにおける批判について「僕は見ないんだけど、結局陰から物を言うっていうのは卑怯でね、俺はいつも思うけど」と強い言葉で言及した。さらに、「うちらでも匿名で手紙が来たりするんだけど、名を名乗れって。我こそは出雲の国の野々村であるぞと。いざ尋常にっていうね。批判するなら出てこいと、お互いに。それが武士道でしょう」と、匿名での誹謗中傷に敢然と立ち向かう姿勢を示し、日本の伝統的な「武士道」の精神を引き合いに出して、正々堂々とした議論を求めた。
開星高校・野々村直通監督、広陵問題に関するSNSでの匿名批判に反論
三浦マイルドが示す理解と批判の線引き
賛否を巻き起こしている野々村監督の一連の発言に対し、三浦マイルドは「この監督さんの発言は、広陵の事件を矮小化するものではなく、広陵の問題点を指摘した上で、過度な匿名での誹謗中傷を批判してると思うのですが、何か問題なんですかね??」と反応し、野々村監督の発言の意図を理解する姿勢を示した。
さらに、広陵高校の問題については「もういいでしょう。広陵の問題は。生徒の名前も公表されて、大会も辞退してこれ以上、何を追い詰める必要あるの?」と、すでに十分な社会的制裁が行われたとの見解を表明。ただし、「中井監督や大人達は責任とらなきゃいけないと思うよ」と、監督や学校関係者といった「大人」の責任は明確に追及されるべきだと指摘した。その上で、「ただ、『広陵高校が』という主語で非難すると、野球部と関係ない子達も傷つくから。もう少し考えましょう」と、批判の対象を明確にし、無関係の生徒にまで及ぶような安易な非難を控えるよう呼びかけた。
「行き過ぎた正義感」への警鐘
三浦マイルドは、今回の問題に限らず、SNSでの言動全体に言及し「行き過ぎた正義感ほど危ういものはないですよ」と警鐘を鳴らした。そして、「私も含めSNSをやってる人全員が、己の言動を見直しましょうね」と、自身をも含めた全てのSNSユーザーに対し、安易な批判や攻撃を避け、より慎重に発言するよう強く呼びかけた。
結論
お笑い芸人・三浦マイルドの今回の発言は、高校野球を巡る社会問題において、匿名での誹謗中傷の危険性と「行き過ぎた正義感」がもたらす弊害に対し、冷静かつ的確な視点を提供したと言える。彼は、個人の責任を追及しつつも、無関係な人々への影響を考慮し、SNSユーザー全体に自省を促すことで、建設的な議論の重要性を訴えかけた。
参考文献: