あのロックバンドの伝説ライブはここが舞台 来年閉館を迎える横浜文化体育館





数々の名場面を生んだ横浜文化体育館=横浜市
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 横浜市中区不老町にある横浜文化体育館が、老朽化などに伴い来年9月6日(予定)をもって閉館する。昭和37年、横浜港開港100年を記念して開設され、これまでにスポーツイベントのみならず式典や興行などに幅広く活用されてきた。なかでもあの有名ロックバンドによる4時間にわたるライブは、ファンの間でも語り草になっている。「昭和の香り」のする建物が歴史に幕を下ろす日まで、12日であと残り269日となった。(宇都木渉)

 JR関内駅から南へ徒歩5分弱のところに、床面積1920平方メートル(本館アリーナ)を誇る横浜文化体育館はある。観客席に加えてアリーナに仮設席をつくれば5千人が収容可能で、舞台まで設置された体育館は高度経済成長期まっただ中の当時、最先端の施設として注目を浴びた。

■力道山に始まり…

 落成式は同年の5月11日で、初めての大イベントは、それから12日後に組まれたプロレスの「力道山VSブラッシー」だった。2年後の東京五輪では、バレーボールの日本男子チームがここでオランダを下し、銅メダルに輝いている。38年から平成元年にかけては、市の成人式も開かれていた。

 館長を務める同市体育協会の宮田豊さんによると、同館は1階から全ての荷物を搬入できるなど使い勝手が極めてよく、「閉館までほぼ毎日、予約が入っている。ある日はプロレス会場、次の日は催事場、その次の日はコンサート会場と、日によって館内の顔は全く異なる」という。

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