窃盗事件の証拠品として署に保管されていた軽乗用車を盗もうとしたとして、奈良県警奈良西署などは11日、窃盗未遂の疑いで、奈良市三条大路の建設作業員、別所宏(ひろ)城(き)容疑者(21)を逮捕した。「車庫から車を盗ろうとしたが、だめだった」と容疑を認めている。
逮捕容疑は8日午後9時55分~9日午後8時10分ごろ、奈良市学園南の奈良西署で、別の窃盗事件の証拠品として車庫に保管されていた軽乗用車1台を盗もうとしたとしている。
同署は8日、奈良市のリサイクルショップで衣類などが盗まれた事件で、とび職の男(21)を逮捕。車は犯行に使用されたとみられ、同署が押収、車庫に保管していた。別所容疑者は男の知人だった。
9日夜、車庫を巡回した署員が、車が停車位置から約1メートルずれていることに気付いた。車は保管時、施錠され、走行できないよう車輪がロックされていた。同署は合鍵を使った可能性があるとみて、動機などを調べている。