北帰還事業、14日で60年 帰還者が会見「夢も青春も奪われた」

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会見する帰還者の男性ら=12日午後、東京・永田町の衆議院第一議員会館(佐藤徳昭撮影)

会見する帰還者の男性ら=12日午後、東京・永田町の衆議院第一議員会館(佐藤徳昭撮影)

 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)が「地上の楽園が待っている」などと宣伝し、在日朝鮮・韓国人や日本人配偶者ら9万人以上が北朝鮮に渡った「帰還事業」の開始から14日で60年になるのに合わせ、帰還者5人が12日、東京都内で記者会見を開いた。北朝鮮に渡った後の過酷な生活を振り返り、「夢も青春も奪われた」などと、いまなお消えない苦しみや怒りをあらわにした。

 脱北して日本、韓国に住む帰還者と支援団体が出席。2009年まで約50年を北朝鮮で過ごしたというイ・テギョンさん(67)は、帰還者の多くは国民を階層化する北朝鮮で「敵対階層」に置かれ、監視や差別の対象だったと説明。「自国に戻ることを信じ、かろうじて生き残っている人が今も大勢いる」とし、「われわれには彼らの無事の帰国達成まで闘う責務がある」と話した。

 高校時代から約45年間を北朝鮮で過ごした日本在住の男性(73)は「北朝鮮の政治宣伝にだまされ、夢も青春も剥奪された。この事実を知ってほしい」と訴えた。

 また帰還者の一人は、北朝鮮で1970年代、対日戦争を想定し、日本の地理に詳しい帰還者を集めた狙撃隊が編成されていたと証言した。

 支援団体が14、15の両日、拓殖大文京キャンパス(東京都文京区)で北朝鮮の実情などを伝える映画祭を開く。男性が解説役で出演した作品も上映。問い合わせは「北朝鮮帰還事業60年 北朝鮮に自由を! 人権映画祭実行委員会」(03・5684・5058)。

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