世界スカウト大会 ソウルで閉営式=準備・運営では問題露呈

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世界スカウト大会 ソウルで閉営式=準備・運営では問題露呈

11日、ソウルワールドカップ競技場で開かれた「世界スカウトジャンボリー」の閉営式(写真共同取材団)=(聯合ニュース)

 キャンプ地に日陰となる樹木が少ないなど猛暑対策が不十分で熱中症の症状を訴える参加者が続出したほか、害虫の大量発生や清潔ではないトイレなど衛生面での問題も指摘された。英国や米国、シンガポールはキャンプ地から早期撤収。主催者側は台風6号の接近を理由に撤収を決め、ほかの参加者も8日にソウルなどの屋内施設に移動した。

 一連の問題の主な要因として、共同組織委員長が5人に上るなど複雑な組織委員会の構造や不適切な予算執行などが挙げられている。

 韓国政府は大会が終わる12日以降、原因究明に乗り出す方針だ。検察の捜査が行われる可能性もある。

 政界でも攻防が繰り広げられている。与野党が責任を押し付け合っている中、国会で過半数を占める最大野党「共に民主党」は国政調査も視野に入れて追及を強めている。

◇6年で約110億円投入したが… 準備に不備多く

 今大会の開催地に南西部・全羅北道の開拓地セマングムが選ばれたのは文在寅(ムン・ジェイン)前政権時代の2017年だった。約6年の大会準備で投じられた国の予算は合計で1000億ウォン(約110億円)を超える。

 今大会で混乱を招いた根本的な原因としては、大会の司令塔があいまいだったことが指摘される。組織委の共同委員長は5人で、閣僚が3人(女性家族部長官、行政安全部長官、文化体育観光部長官)に上った。全羅北道は大会期間中に猛暑と大雨が予想されるとの指摘を受けたが、関連施設を十分に整備しなかったため事態が悪化した。

 予算全体の74%を占める870億ウォンが組織委の運営費と事業費に計上されたが、このうちトイレやシャワー施設、給水台などには130億ウォンのみが使われるなど、ずさんな予算執行も批判を受けている。

◇大会終了後に大々的な調査に着手へ

 政府は組織委、全羅北道、女性家族部などを調査して責任の所在を明らかにし、責任を問う方針だ。

 大会の誘致段階から開催地の選定、関連施設の構築、組織委の運営、予算執行の内訳など全分野で調査が行われる見通しだ。調査結果次第では検察が捜査を行う可能性もある。

 政界は攻防を繰り広げている。与党「国民の力」は一次的な責任は執行機関である全北道にあるとして、中央政府の責任を追及する野党をけん制している。ただ、担当官庁の女性家族部も責任から逃れられないとしている。同党の首席報道官は「大会を主導した全羅北道と女性家族部に対する調査と問責が行われなければならない」として、「現政権、前政権を問わず、厳重に責任を問うべきだ」とする論評を出した。一方、共に民主党は責任が政府にあるとして、原因究明に向けた国政調査を推進する構えを見せている。

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