9月6日、秋篠宮家の長男・悠仁さまの成年式が執り行われます。これに先立ち、宮内庁は行事の詳細を発表し、成年皇族の証しとして最高位の勲章である「大勲位菊花大綬章」が授与されることも閣議決定されました。しかし、成年式後に控える祝宴には、先日長女を出産されたばかりの眞子さんご夫妻(小室眞子さんと圭さん)が出席しないことが明らかになり、その背景に注目が集まっています。
成年式を控えた悠仁さまの肖像写真
成年式の宮殿不実施と小室眞子さんご夫妻の動向
本記事は、悠仁さまの成年式を巡る一連の報道の「後編」にあたります。前編記事「皇居への“ご遠慮”が」 悠仁さまの成年式が宮殿で行われない理由 紀子さまは「新たな批判が起きないかと懸念されている」では、成年式が皇居内の宮殿ではなく、宮内庁庁舎内で行われる理由について詳しく報じました。
さて、悠仁さまの成年を祝う「親族」も出席する内々の宴となれば、やはり小室圭さんと眞子さんご夫妻の動向は大きな関心事です。宮内庁関係者は、ご夫妻が「出席者のリストには含まれていない」と明確に明かしました。この欠席の理由について、関係者は「生まれて間もないお子さんを長旅に連れて帰国するのは現実的ではない」という物理的な制約に加え、「眞子さん自身が過去に日本で受けた激しいバッシングの記憶」があり、それが帰国への強い消極性につながっていると説明しています。
祝宴での注目集中を避けるための多角的な配慮
小室ご夫妻の欠席は、単なる個人的な事情に留まらない、より深い配慮があるとの見方が出ています。象徴天皇制に詳しい名古屋大学大学院の河西秀哉准教授は、その理由を次のように分析します。「もし小室さんご夫妻が出席すれば、メディアや国民の注目が、肝心の悠仁さまの成年式以上に集中してしまう可能性が非常に高いでしょう。」
河西准教授は続けて、故黒田清子さんや紀子さまのご実家である川嶋家のように、本来であれば皇室を離れた親族もこのような慶事には招かれるべき立場にあると指摘します。しかし、小室ご夫妻の場合、「帰国すること自体が一大ニュースとなり、いわば悠仁さまの『晴れの舞台に水を差す』ような事態となりかねません」。このような状況を鑑み、お招きする側の秋篠宮ご夫妻だけでなく、眞子さんご自身もこの点を十分に理解し、辞退を選択したのだろうと河西准教授は見解を述べています。
皇族としての自覚と批判回避の必要性
この問題について、静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授は、さらに厳しい視点からコメントしています。「眞子さんは皇族であり続けることが嫌だったからこそ、あのような形で皇室から離れられたのでしょう。そもそも、ご自身が将来の天皇の姉であるという重い立場をどれほど自覚しているのかも疑わしいと言わざるを得ません。」小田部名誉教授は、現在の状況で眞子さんが日本に帰国すれば、過去以上の「さらなる批判を浴びることになるだろう」と警鐘を鳴らしています。
秋篠宮家の側近トップである吉田尚正皇嗣職大夫は、出席者の詳細について問われると、「成年式については、あくまでもこれまでの前例に則って準備を進めているとしか言えません」と、具体的な言及を避けつつ、慎重な姿勢を示しました。これは、皇室行事が常に国民の視線にさらされ、その一つ一つの判断が厳しく問われる現状を反映していると言えるでしょう。
結論
悠仁さまの成年式という喜ばしい慶事を迎えながらも、小室眞子さんご夫妻が祝宴を欠席するという決定は、単なる物理的な制約だけでなく、皇室を取り巻く複雑な状況、特に国民感情への深い配慮が色濃く反映された結果と言えます。今回の欠席は、皇室が常に国民との関係性を意識し、無用な混乱や批判を避けるために細心の注意を払っている現状を浮き彫りにしました。将来の皇室のあり方を考える上で、こうした判断の背景にある様々な要素を理解することが重要です。
参考文献
- 週刊新潮 2025年8月14・21日号





