「また景福宮に」韓国・歴史的文化財に繰り返される“落書き被害”


韓国警察によると、8月11日、景福宮の正門「光化門(クァンファムン)」の石垣に、70代の男が油性ペンで「国民と世界人へ。トランプ大統領」と記した落書きが発見された。警察はその場で文化遺産保護法違反の現行犯として男を逮捕し、精神的な安定が必要と判断して病院へ緊急入院させた。

落書きはレーザー機器を使って即日除去され、現在は元の姿に復元されているという。文化当局は男に対して原状回復の命令も下す。

景福宮では落書き被害が相次いでいた。2023年には10代の少年が同様にスプレーで落書きをし、復旧費に約1億5000万ウォン(約1700万円)がかかった。少年に犯行を唆した30代の男には、2審で懲役8年と約2億ウォンの追徴金が言い渡されている。

専門家は、処罰だけでは不十分だと指摘する。ある犯罪心理学者は「文化財に落書きすることで注目を集められるという動機がある。自己の主張を世間に届けたいが、普通の手段では届かないと感じる人々が、象徴的な文化遺産を標的にしている。AIやセンサーを活用した監視カメラの設置、巡回警備の強化など、物理的な管理体制の整備も必要だ」と提言した。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News

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