藤井聡太王位、子供記者に明かした「宝物」が反響呼ぶ – 将棋への原点が話題に

将棋界のトップランナー、藤井聡太王位(竜王、名人、王座、棋聖、棋王、王将、23)と、挑戦者である永瀬拓矢九段(32)が激突する伊藤園お〜いお茶杯第66期王位戦七番勝負は、8月19日に福岡県宗像市の「宗像ユリックス」で第4局の幕を開けました。対局前日、現地入りした両者は、対局場検分に加え、地元の“こども記者”たちの取材に対応。特に藤井王位が「宝物はなんですか?」という純粋な質問に対して語った「神回答」が、多くのファンの間で大きな話題を呼んでいます。

王位戦第4局、舞台は宗像市へ

シリーズの折り返し地点となる王位戦第4局は、緑豊かな宗像市を舞台に熱戦が繰り広げられます。対局前日の18日には、藤井王位と永瀬九段が現地入りし、対局場の最終確認や前夜祭に参加しました。その中で、未来を担う地元のこども記者たちが両者に鋭い質問を投げかける機会が設けられました。

子供記者からの「宝物」への質問とその真意

こども記者からは、「子どもの頃は負けず嫌いで、泣いていた経験は今にどう影響していますか?」や「中学生でプロになったと聞きましたが、他の中学生みたいにもっと遊びたいなと思ったことは?」、「PCと人と指すのはどちらが楽しい?」といった、子供ならではの視点から核心を突く質問が次々と飛び出しました。

中でも特に注目を集めたのは、「僕の宝物はオセロ大会3位になってもらった盾ですが、藤井さんの宝物はなんですか?」という率直な問いでした。藤井王位は「なんでしょう」と少し考えた後、「具体的な物というのはすぐには思い浮かびませんが、思い出としては…」と自身の少年時代を静かに振り返り始めました。

藤井王位の「神回答」とその深い意味

藤井王位は、5歳の時に祖父母から将棋を教わった記憶を語りました。「当時はまだ小さく、大人と対等に勝負できるもの(種目)はなかなかありませんでした」と当時の状況を回顧。しかし、将棋という分野では大人とも互角に勝負ができ、さらに勝利することもできたと言います。この「将棋で勝てた」という喜びと成功体験が、藤井王位にとって何よりも大切な「宝物」であることを明かしました。「その思い出や嬉しさというのが、今にもつながっていると思います」と、現在の将棋への情熱や強さの原点ともいえる回答を寄せました。

藤井聡太王位が子供記者からの質問に答える様子。王位戦第4局を前にした現地検分での一幕。藤井聡太王位が子供記者からの質問に答える様子。王位戦第4局を前にした現地検分での一幕。

視聴者からの大きな反響

藤井王位のこの感動的な「宝物」発言に対し、視聴者からは瞬く間に多くの反響が寄せられました。「素敵すぎる」「なるほどなぁ」「いい質問だった」「思い出が宝物か、素晴らしい」といった称賛の声が相次ぎ、彼の人間性や将棋に対する真摯な姿勢が改めて多くの人々の心を打ちました。この「神回答」は、王位戦第4局への期待感を一層高めるものとなりました。

参考資料

  • ABEMA/将棋チャンネル
  • ABEMA TIMES編集部