リクルート進学総研は20日、全国7地域の高校3年生を対象とした2025年度「志願度」調査の結果を公表しました。関東甲信越では明治大学、関西では関西大学がそれぞれ2年連続で1位を獲得し、通学のしやすさが人気の主な理由として挙げられています。
地域別「志願したい大学」ランキングの全貌
今回の調査では、各地域における「志願したい大学」のトップ校が明確になりました。
- 北海道地域:北海道大学
- 東北地域:東北学院大学(2024年度は2位からの上昇)
- 関東甲信越地域:明治大学(2年連続1位)
- 東海北陸地域:名城大学
- 関西地域:関西大学(2年連続1位)
- 中四国地域:岡山大学
- 九州沖縄地域:福岡大学
東北学院大学を除く他の地域では、昨年度と変わらない顔ぶれが上位を占めており、各地域の主要大学が安定した人気を保っていることが分かります。
アクセシビリティと多様性が人気の鍵
リクルート進学総研の担当者は、今回の調査結果から「新型コロナウイルス収束後、対面でのキャンパス生活を重視する傾向が強まり、交通の便が良く通いやすい大学が上位になる傾向にある」と分析しています。さらに、上位にランクインした大学は幅広い学部・学科を有している点も共通の特徴として挙げられており、学生が多様な学びの選択肢を求めていることが伺えます。
2025年度リクルート進学総研「志願したい大学」地域別ランキングトップ3のグラフ
調査概要と背景
本調査は、2024年4月から5月にかけて、リクルートの学習支援サービス利用者である高校3年生約1万5千人を対象にインターネットで実施されました。地域を7つに分けて実施される調査は今回で2回目となり、高校生の大学選択における地域ごとの傾向をより詳細に把握する貴重なデータとなっています。
結論
2025年度の「志願したい大学」調査では、利便性の高い立地と充実した教育内容を持つ大学が学生から高い支持を得ていることが示されました。特にコロナ禍を経て、キャンパスでのリアルな体験を重視する傾向が強まり、今後もこの動向は大学選びの重要な要素となるでしょう。
参考文献:
- Yahoo!ニュース: 「志願したい大学」の地域別トップ3
- リクルート進学総研