歌い手のluzさん(本名:帯刀光司)が8月19日に急逝したことが、20日、所属事務所の株式会社ESPERANZAから公式サイトおよび公式X(旧Twitter)アカウントを通じて正式に発表されました。この突然の訃報は、長年にわたり多くのファンを魅了してきたluzさんを知る関係者やファンの間に、大きな衝撃と深い悲しみを広げています。
音楽活動の軌跡と「Royal Scandal」での活躍
luzさんは2010年に動画共有サイトで初の動画を投稿して以来、その独特の歌声と表現力で瞬く間に注目を集めました。精力的なライブパフォーマンスを通じて着実に人気を確立し、数々の作品を手掛けてきました。2023年にはTVアニメ『ダークギャザリング』主題歌を担当、自身5枚目となるアルバムをリリースし、全国4都市を巡る大規模なツアーも成功させるなど、トップアーティストとしての地位を不動のものにしていました。
ソロ活動に加えて、絵師/動画師のRAHWIA氏、ボカロPの奏音69氏と共にクリエイターユニット「Royal Scandal」を結成。多岐にわたる音楽活動を展開し、広く支持を集めました。
歌い手として活躍したluzさんの写真。その魅力的な歌声は多くのファンを魅了しました。
近年の困難な状況と活動継続への姿勢
一方で、2024年には違法薬物所持の容疑で逮捕され、懲役1年8か月、執行猶予3年の有罪判決を受けるなど、大きな困難に直面しました。これにより、Royal Scandalからの脱退や、所属レーベルであったポニーキャニオンとの契約解除といった厳しい状況が続きました。しかし、そうした中でも、luzさんは変わらぬファンからの温かい支持を受け、音楽活動を続ける姿勢を見せていました。
記念公演「XV」の中止と今後の対応
今回の訃報と同時に、来る8月31日(日)に品川インターシティホールにて開催が予定されていたluz ANNIVERSARY LIVE『XV(フィフティーン)』の公演中止も発表されました。チケットの払い戻し方法については、後日、購入者の方々へメールにて詳細が改めて案内される予定です。所属事務所は公式サイトで、「ファンの皆様、関係者の皆様にご心配をおかけすることを深くお詫び申し上げます」と、謝罪の言葉を述べています。
歌い手として、またクリエイターユニットの一員として多大な影響を与えてきたluzさんの突然の逝去は、日本の音楽シーンに大きな喪失感をもたらしました。謹んでお悔やみ申し上げます。
出典: 株式会社ESPERANZA 公式サイト, KAI-YOU編集部(Yahoo!ニュース配信記事より)