俳優の福山雅治氏(56歳)とフジテレビの女性アナウンサーらとの間で明らかになった「不適切会合」問題が、同局内に大きな波紋を広げています。この問題は、フジテレビが社内改革を進める中で表面化し、特に福山氏が主演する大作映画「ブラック・ショーマン」の公開を間近に控える中で、その宣伝戦略に深刻な影響を及ぼしかねない状況となっています。
不適切会合問題に揺れる福山雅治
フジテレビ社内での波紋と映画への影響
事の発端は、3月31日にフジテレビが設置した第三者委員会の調査報告書でした。報告書では、元幹部が「男性有力番組出演者」と女性アナウンサーや女性社員を同席させて会合を開いていたと指摘。先日、この「男性有力番組出演者」が福山雅治氏であることが判明し、局内は困惑と混乱に包まれています。フジテレビは現在、再生と改革の途上にあり、今回の問題はまさにその最中に発生しました。福山氏主演の映画「ブラック・ショーマン」はフジテレビ制作であり、9月12日の公開まで約3週間と迫っています。
フジテレビ女性アナウンサーとの会合写真とされる福山雅治
大規模な宣伝戦略と見直しの可能性
映画「ブラック・ショーマン」は、人気作家である東野圭吾氏の小説「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」を原作としたミステリーエンターテインメント大作です。フジテレビは本作に相当な力を入れており、公開を記念して福山氏主演の人気ドラマシリーズ「ガリレオ」(フジテレビ系)の劇場版3作品を、9月13日には「容疑者Xの献身」、同20日には「沈黙のパレード」、10月4日には「真夏の方程式」を、それぞれ午後9時からの「土曜プレミアム」枠で放送する大規模な宣伝計画を立てていました。
さらに、「ブラック・ショーマン」の宣伝を兼ねて、福山氏が様々な番組に出演することも検討されていました。しかし、フジテレビ局員によると、「その中には改めて福山さんの魅力に迫るコーナーなども計画されていたが、今回の問題を受けて出演や企画の見直しを迫られている」といいます。世間の反応次第では、テレビでの番組宣伝が大幅に縮小される可能性も指摘されており、大規模なプロモーション戦略に暗雲が立ち込めています。
試される福山雅治の公の場での言動
関係者の情報によれば、今月26日に開催される映画「ブラック・ショーマン」の完成披露試写会では、福山氏が共演女優の有村架純氏と共に舞台あいさつに登壇する予定です。この舞台あいさつは、報道後、福山氏にとって初の公の場となる見込みです。フジテレビの局員たちは、この場で福山氏がどのような発言をし、その言動を世間がどう評価するのか、固唾をのんで見守ることになるでしょう。世論の動向が、今後の映画宣伝戦略や福山氏のメディア露出に大きく影響を与える重要な局面となります。
結論
福山雅治氏の「不適切会合」問題は、フジテレビに内的な混乱をもたらすだけでなく、同局が総力を挙げて推進する主演映画「ブラック・ショーマン」のプロモーション計画に不確実性をもたらしています。今後の世間の反応と、福山氏が公の場で示す姿勢が、事態の行方を大きく左右するでしょう。
参考資料
- 東スポWEB (Source link)