【AFP=時事】南仏のアクティビティパークで若いイスラエル人観光客150人が入場を拒否された事件を受け、警察は21日、「宗教に基づく差別」の疑いで施設管理者の男(52)を拘束した。検察が明らかにした。
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現場は、ピレネー山脈西部ポルテピュイモランにあるアクティビティパーク。
ブリュノ・ルタイヨー内相は仏ニュース専門局BFMTVに対し、「これはフランス共和国の理念でも、人間の尊厳の理念でもない」と述べ、この「重大」事件と呼んだ。
検察によると、男は「個人的な信念」からイスラエル人観光客の立ち入りを拒否した。
8~16歳の未成年者150人から成るイスラエル人観光客の団体は、「かなり前から予約していたにもかかわらず」入場を拒否された。
男に前科はないが、サービス提供中に宗教に基づく差別を行った罪で起訴されれば、3年以下の拘禁刑を科される可能性がある。
検察によると、イスラエル人観光客の団体は「計画を変更し、3台のバスでフランスの別の場所に移動した。憲兵隊が警護に当たり、何事もなかった」。
2023年10月7日のイスラム組織ハマスによる越境攻撃をきっかけにイスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区で軍事作戦を開始したのを受け、フランスでは2023年、反ユダヤ主義行為が急増した。
内務省によると、反ユダヤ主義行為の認知件数は、2022年の436件から2023年には1676件に急増した。2024年はやや減少して1570件に減少だった。【翻訳編集】 AFPBB News