伊東市長学歴詐称問題、和田アキ子と勝俣州和が「アッコにおまかせ!」で市民の声を代弁

歌手の和田アキ子(75)とタレントの勝俣州和が、24日放送のTBS系情報番組「アッコにおまかせ!」に出演し、学歴詐称疑惑が浮上している静岡県伊東市の田久保真紀市長(55)に関する問題について言及しました。一連の疑惑と市民の不満が渦巻く中、両氏の率直なコメントは、この社会政治ニュースへの関心を一層高めています。

和田アキ子が伊東市長の学歴詐称疑惑にコメントする様子和田アキ子が伊東市長の学歴詐称疑惑にコメントする様子

伊東市長・田久保真紀氏の学歴詐称疑惑と「19.2秒」問題

伊東市の田久保真紀市長は、学歴詐称疑惑が指摘されて以来、当初は辞任し出直し選挙に意欲を示すも、一転して続投を宣言しました。この方針転換は市民の間に大きな波紋を広げています。

問題が深化したのは、13日に行われた特別委員会(百条委員会)での証人尋問です。ここで市長は、自身の卒業証書を議長や副議長に「チラ見せ」したとされる疑惑に対し、「報道にあるようなチラ見せという事実はありません」と否定。しかし、「約19.2秒ほど見ていただいたと記憶しております」と具体的な時間を示したことで、かえって疑念を深める結果となりました。この「19.2秒」という数字については、「会話の録音を持っており、ストップウオッチで計った」と説明し、録音データの公開準備があるとしていましたが、19日には一転、「今後検察・警察の方の告発になるのであれば、そういった公開は差し控えた方がいいのかな」と公開見送りを表明。この対応の変遷は、透明性への疑問をさらに強めています。

市民の不満とタレントたちの鋭い指摘

一連の報道と市長の対応を受け、伊東市民有志による辞職要求の署名活動が展開され、22日時点で5000筆以上が集まるなど、市民の強い不満が浮き彫りになっています。

番組内で和田アキ子さんは、この問題に対し「彼女(田久保市長)も、誰か何か言う人はいないのかね。もうだって本当に何でもないことだよ。こんな小さなことだと思うの」とコメント。大学側が卒業証書を発行していないこと、本人が卒業していないと認識されていることを踏まえ、「19秒なんて発生練習する時に割と20秒単位でやるんですよ、長いよ、本当に見せるっていうだけでも」と、卒業証書を見せたとされる時間の長さにも疑問を呈しました。さらに、「全部大きくなっていって、弁護士さんも最近出てこないですね」と現状を憂いました。

同調した勝俣州和さんも、「まだ市長だから、市長の最初の心を思い出してほしいですね、なんのために市長になったのか、この街をどうしようと思ってなったのか、あなたが今行っていることはマイナスに働いてるんじゃないですかって。だからこの署名をちゃんと目を通してほしいですね」と、市長としての原点回帰と市民の声に耳を傾けることの重要性を強く訴えました。

和田さんが「結果、市の職員の人も仕事が手についてないんですから」と市政への影響を指摘すると、勝俣さんはさらに踏み込み、「街の人が文句言ってるだけならいいけど、(宿泊や滞在を)キャンセルとか人が行かなくなると涙になっちゃうわけですから。うれし涙のために市長になったのに、悲しい涙を街の人に流させちゃダメなんです」と、観光業に依存する伊東市への経済的打撃と市民の心情に寄り添う言葉を述べました。

和田アキ子さんは最後に、「伊東市について頑張ってほしい、本当に」と、事態の好転と市の発展を願うメッセージで締めくくりました。

学歴詐称疑惑という政治倫理に関わる問題は、一地方自治体の枠を超え、市民生活や地域経済、さらには政治への信頼にまで影響を及ぼす可能性があります。伊東市長と市民の対立が深まる中、今後の展開が注目されます。

参考文献