深津絵里、8年ぶり映画出演で話題沸騰!「THEオリバーな犬」で魅せる復帰の軌跡と素顔

女優・深津絵里(52)が、オダギリジョー脚本・監督の映画「THEオリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウMOVIE」で8年ぶりにスクリーンに登場し、大きな注目を集めています。近年、彼女は「作品に貢献できるか」という基準で出演作を厳選しており、今回の映画復帰はファンにとって待望のニュースとなりました。9月に予定されている舞台挨拶への出席も期待されており、その動向に熱い視線が注がれています。

深津絵里、オダギリジョー監督作品で8年ぶり映画出演。近年は厳選された役柄に挑戦している様子。深津絵里、オダギリジョー監督作品で8年ぶり映画出演。近年は厳選された役柄に挑戦している様子。

若き日の輝きと「踊る大捜査線」での飛躍

大分県出身の深津絵里さんは、13歳で「ミス原宿」グランプリに輝き、その才能を見出されました。15歳の時には映画「1999年の夏休み」で女優デビュー。「ショートヘアが似合い、眼力と度胸がある」と評価され、少年役に起用された過去があります。当時の監督も、まだあどけなさが残る彼女の「オーラ」を絶賛していたと伝えられています。

同年(1988年)、JR東海のCMに出演したことで一躍脚光を浴びました。山下達郎のクリスマスソングに乗せて、黒髪のベリーショートと真っ赤な口紅という印象的な姿で登場し、多くの視聴者を魅了しました。

1997年のドラマ「踊る大捜査線」では、青島刑事(織田裕二)の先輩役を演じ、ブレイク。これを機に、活動の軸足を本格的に俳優業へと移していきました。「クールビューティー」な雰囲気を持ちながらも、その高い演技力であらゆる役柄をこなし、野田秀樹氏が演技に惚れ込んで海外公演をサポートしたほか、三谷幸喜氏も「勘が良い」と評するなど、演劇界の巨匠たちからも絶賛されています。

私生活の変化と活動セーブの理由

映画「悪人」では、殺人犯の男と逃亡する女を演じ、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞するなど、女優としてのキャリアを着実に築き上げていきました。私生活では、2006年に木村拓哉も担当した4歳年上のカリスマ・スタイリストS氏との交際が報じられ、翌年には同棲現場がキャッチされました。

深津さんは、S氏の「服を着せた時にどう映るか」まで追求するストイックな姿勢に心酔していたと言います。二人は籍を入れることにはこだわらず「事実婚」という形を選びましたが、公私にわたって互いを支え合う良好な関係が現在も続いています。

しかし、2015年に転機が訪れます。彼女たちの生活に理解を示してくれていた書道家である母親の死が、深津さんに大きな影響を与えました。母親の癌の闘病生活の間は仕事をセーブして看病に専念。それ以後、以前のようにがむしゃらに仕事をする姿勢はなくなったと芸能関係者は語っています。

鮮やかな「復帰」の足跡:朝ドラから「踊る」への期待

活動をセーブしていた深津さんでしたが、2021年度後期に放送されたNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」では、久しぶりにドラマ主演を務めました。NHKが深津さんに手紙を送り、熱心に口説き落としたと言われています。深津さんは「上手に笑えるヒロインでないことが新鮮だった」と語り、この役を引き受けました。

2022年には、「会うって、特別だったんだ。」というコピーが印象的なJR東海のCMも復活。そして、残るは来年公開予定の織田裕二さん主演の映画「踊る大捜査線」シリーズへの再登場があるかどうかが注目されています。昨年公開された柳葉敏郎さん主演のスピンオフ作品で、深津さんが演じる役の近況が明らかにされており、再登場へのお膳立ては整ったとの見方が強まっています。

選ばれた作品で深い表現を見せる深津絵里さんの鮮やかな復帰は、日本のエンターテインメント業界に新たな活気をもたらしています。彼女の今後の活動から、ますます目が離せません。

参考文献

  • 週刊文春 2025年8月28日号