2023年10月11日、『文春オンライン』が「衝撃スクープ」と報じ、女優・米倉涼子さんに対し、厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部(通称・マトリ)が麻薬取締法違反容疑で捜査を進める方針であると伝えました。この報道は、芸能界のみならず世間に大きな衝撃を与えています。
しかし、マスコミ関係者の間では、この「マトリが米倉さんを捜査している」という噂がすでに1か月以上前から流れており、その根源は「米倉さんの自宅マンションに家宅捜索(ガサ入れ)が入った」という情報にありました。
米倉涼子さんの写真、麻薬取締部の捜査対象報道で注目が集まる
芸能界を揺るがした米倉涼子への「家宅捜索」情報
『週刊文春』取材班は、2023年6月上旬にマトリの捜査線上に米倉さんが浮上したという情報を入手し、その動向を追っていたと『文春オンライン』は報じています。捜査が大きく動いたのは8月20日で、マトリが東京都内にある米倉さんの自宅マンションに家宅捜索に入ったとされています。
この「ガサ入れ」の情報は、『文春』だけでなく、テレビ局、週刊誌、スポーツ紙など、ほとんどのマスコミにも流れ、一部ではインターネット上にも拡散されました。その結果、各マスコミは米倉さんの自宅マンションを張り込む事態となりました。当初、マスコミ関係者は半信半疑で張り込みを続けていたものの、米倉さんの最近の行動が噂に信憑性を与えることになります。
捜査線上に名前が挙がった背景と「空白の2か月」
米倉さんが捜査線上に挙がった背景については、複数の情報が錯綜していました。一説には、「海外で起きた事件で押収されたリストに、米倉さんの恋人とされるアルゼンチン人ダンサーの名前があった」というものもありました。しかし、スポーツ紙記者によると、もしそれが事実であれば、マトリではなく警察が捜査に着手するはずであり、また、恋人男性が家宅捜索で逮捕されたという話もありましたが、これもニュースになっていないことから事実ではない可能性が高いと指摘されています。実際、その男性はすでに海外に出国している模様です。
マスコミが張り込みを続ける中で、噂に信憑性を持たせたのは、米倉さん自身の「空白の2か月」でした。この期間、彼女は定期的に更新していたInstagramの投稿がなく、イベントへの欠席が続いていました。さらに、大手メーカーやブランドのアンバサダー就任も辞退するなど、公の場に姿を現すことがなかったのです。
そして10月21日、『NEWSポストセブン』がこの「空白の2か月」について詳しく報じました。記事によると、米倉さんは家宅捜索の際、驚きながらも捜査に協力したとされています。捜査員の指示に従い、押収された物品を一つ一つ指差し、証拠写真の撮影に応じたとのことです。また、家宅捜索後には自身の車で取調室のある庁舎へ赴き、複数回にわたる事情聴取を受けていたとも報じられています。
疑惑の真相は?検挙に至らない可能性も
では、この事態は今後どのように進展するのでしょうか。全国紙の記者は、現状について次のように分析しています。
「家宅捜索から2か月が経過していますが、もし“クロ”であれば、逮捕までこれほど時間がかかるのか疑問です。また、家宅捜索後に、疑惑のある本人の出国を許可していることも不可解に映ります。10月23日号の『週刊文春』に掲載された『米倉涼子麻薬疑惑』の記事には、押収物の一部について『「違法成分が含まれている可能性が高い」という情報を入手』としか書かれておらず、その詳細がまだ公表されていません。覚醒剤や大麻など、はっきりと違法薬物と認められたものではないようなので、その点が引っかかりますね。大きく報じられましたが、事情聴取はしたものの、最終的に検挙まで至らない可能性も十分に考えられます。」
今回の件は、まさに「大山鳴動して鼠一匹」となるのか、それとも別の展開を迎えるのか、依然として不透明な状況です。いずれにせよ、一連の疑惑が明るみに出た以上、米倉さんがマスコミに狙われている自宅に戻ってくる可能性は極めて低いとみられます。長期間にわたり張り込みを続けてきたマスコミ陣は、この一連の報道によって張り込みから解放され、安堵していることでしょう。




