[モスクワ 24日 ロイター] – ロシアのラブロフ外相は24日公開されたインタビューで、ウクライナの安全の保証は国連安全保障理事会メンバーを含む国々が提供すべきとの考えを示した。
同氏は米NBCニュースの番組に対し、プーチン大統領とトランプ米大統領がウクライナの安全の保証を巡る問題について協議し、プーチン氏が不調に終わった2022年のイスタンブールでの交渉に言及したと明かした。
ロイターが22年に確認した合意案によると、イスタンブールでの交渉でロシアとウクライナは、国連安保理常任理事国5カ国と他の国々による安全の保証と引き換えにウクライナが恒久的に中立を維持する案について協議した。
ラブロフ氏は安保理メンバーを含むグループがウクライナの安全を保証すべきだとし、ドイツやトルコなどの国を含めることも可能だと述べた。
ロシア外務省が公開したインタビューの記録によると、ラブロフ氏は「保証人はウクライナの安全を保証することになる。ウクライナは中立でなければならず、いかなる軍事連合とも同盟関係を持たず、核を保有してはならない」と述べた。
また、ロシアにとってウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟は容認できないほか、ロシアはウクライナ国内のロシア語話者の保護を求めているとした。ウクライナと領土問題について協議する必要があることも明確にした。