米「北の無分別な態度容認せず」 国務次官補が警告





11月、韓国の仁川国際空港で取材に応じるスティルウェル米国務次官補(共同)

 【ワシントン=黒瀬悦成】スティルウェル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は12日、ワシントンの政策研究機関「戦略国際問題研究所」(CSIS)で講演し、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)搭載用とみられるエンジンの燃焼実験を行うなどの挑発行為を繰り返しているこに関し、「これ以上の不穏当かつ無分別な態度は容認できない」と警告し、北朝鮮に自制を要求した。

 スティルウェル氏は一連の挑発について「(北朝鮮からは)以前にも複数の脅迫を受けてきた」と述べた上で、「北朝鮮が脅迫を実行に移すかは分からない」との見方を示した。

 また、「トランプ大統領は北朝鮮と一緒に(非核化を)進め、北朝鮮の経済成長を支援したいと思っている」とする一方、国際的な制裁圧力を維持しつつ非核化を迫る米国の立場に「変更はない」と強調した。

 国務省のビーガン北朝鮮担当特別代表は今月中旬にソウルを訪問し、韓国当局者と北朝鮮の非核化問題に関し協議する見通し。北朝鮮が設定した年末までの交渉期限が迫っているのを受け、非核化協議の再開に向けた方策を話し合うとみられている。



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