「あの人、男ですよ」密告電話が転機になった佐藤かよ「残った人を大事にしよう」と21歳でカミングアウトを決意するまで


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── 佐藤さんが、芸能界に入ったきっかけは何だったのでしょうか?

佐藤さん:芸能界に入ったきっかけは、スカウトです。当時は女性としてショップ店員をしていました。ショップ店員として、雑誌のスナップ写真に載ったことがきっかけで、芸能事務所に声をかけられたんです。そこからモデルとして、地元である名古屋を拠点に活動をするようになりました。

佐藤さん:はい。当時は、自分が男性であることを誰にも伝えていませんでした。友達にも、仕事先にも言っておらず、女性としてモデルの活動をしていたんです。「隠していた」と言えばそうなのかもしれませんが、言うタイミングがなかったというのが正直なところです。それに「言っても意味がないかな」とか「わざわざ言う必要もないな」という気持ちもありました。

── トランスジェンダーであることを周囲に伝えたのは、いつですか?

── 学生のときも、佐藤さんの勤務先に「あの人、男ですよ」って密告の電話があったとおっしゃってましたよね。そんな電話をしてくる人がいるんですね…。

佐藤さん:いますね。このときもまたか…。という感じでした。がんばったり、自分のやりたいことが形になりそうになると、決まって足を引っ張ったり、意地悪をしてくる人が出てくるんです。幼少期からそんな経験ばかりでした。



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