タイの首都バンコクで14日、3月の総選挙で反軍政を掲げ躍進した革新系新党「新未来党」による大規模集会が開かれた。同党をめぐっては政党法違反があったとして、選挙管理委員会が解党を申し立てている。選管は旧軍政メンバーが中核のプラユット政権寄りとされ、新未来党のタナトーン党首が抗議を呼び掛けていた。
バンコク中心部の駅付近で行われ、数千人が集まった。タナトーン氏は「本当の民主主義を取り戻すために、ここに来た」と演説、今後も政権への抗議活動を続けていくと強調した。支持者らは「プラユットは出て行け」などと気勢を上げた。
タナトーン氏は「民主化の旗手」と称され、若者に人気が高い。しかし立候補資格に違反があったとして先月、議員資格を剥奪された。(共同)