TBS系人気バラエティー番組「ラヴィット!」の司会として5年目を迎え、「朝の顔」として全国にその名を知られるアナウンサー、田村真子さん(29)。2024年にはオリコン恒例の「好きな女性アナウンサーランキング」で初の1位を獲得し、初のフォトエッセー「陽がのぼるほうへ」を刊行するなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍しています。そんな彼女の揺るぎない原点となっているのは、仏教系の中高一貫校で過ごした貴重な6年間。当時、親鸞聖人の教えから学んだ哲学が、今日の仕事や人生にどう活かされているのか、その深層に迫ります。
三重県松阪市でのルーツと仏教系進学校の6年間
田村真子アナウンサーは、三重県松阪市で生まれ育ちました。一人っ子として両親の愛情を深く受けたものの、特に甘やかされたという感覚はないと語ります。現在の落ち着いた雰囲気からは想像しにくいかもしれませんが、本人は周囲からおしゃべりなタイプと認識されているそうです。
彼女の学校生活を振り返る上で、何よりも大きな影響を与えたのは、中高一貫の仏教系進学校で過ごした6年間でした。学業成績は常に中位を維持し、明るい性格の友人たちに囲まれ、楽しい思い出が尽きません。この学校は浄土真宗高田派を信仰しており、週に一度の仏教の授業に加え、月に一度は隣接する「本山」のお寺を訪れ、全員でお経を唱え、僧侶でもある先生方による講話を聞くという特殊な環境でした。
当時はその有難さを十分に理解できなかったそうですが、今となっては親鸞聖人の教えを学んだ6年間が、どれほど貴重であったかを痛感しているといいます。長時間にわたる正座で足が痺れる中、懸命に耳を傾けた数々の尊い講話は、一般的な学校生活では決して経験できないことだったでしょう。現在も特に浄土真宗を深く信仰しているわけではなく、中にはキリスト教徒の友人もいましたが、共に学んだ仲間たちとは、まるで同志のような強い連帯感を抱いていると語ります。
TBSの「ラヴィット!」で活躍する人気アナウンサー田村真子氏のインタビュー風景。仏教の教えがキャリアに与えた影響を語る。
「そういうもんだ」親鸞聖人の教えが育んだポジティブな仕事術
親鸞聖人が説いた「他力本願」や「悪人正機」の教えは、今も田村アナウンサーの心の中に深く刻まれているといいます。入社8年目を迎え、組織に属する中で、思い通りにならないことや予想外の事態に直面し、戸惑いや後悔を感じることは少なくありません。
しかし、そんな時に自然と心の支えとなったのが、親鸞聖人の「優しい」教えでした。どうにもならないことは誰にでも起こる当たり前のことであり、受け入れるしかないという考え方です。自身の無力さを認め、阿弥陀様のような大きな存在に救いを求めることで、その計らいによって事態が良い方向へ転じることもあるという教え。思春期にこのような深い哲学と出会えたことに、感謝してもしきれないと述べています。
具体的な例として、毎朝出演するバラエティー番組「ラヴィット!」での芸人とのやり取りが「アナウンサーらしくない」「個性的すぎる」といった様々な意見を受けることに悩んだ時期もありました。しかし、そこで萎縮してしまうと自由な動きができなくなるため、あまり気にしすぎず、できる限り自分を肯定するよう心がけているといいます。
これまでで最も過酷だった仕事は、番組「水曜日のダウンタウン」で2年連続で担当した企画の収録でした。極寒の雪山でのロケで、夜から明け方まで進行役を務め上げた経験は、達成感で満たされ、生涯忘れられない思い出として残っています。これらの多岐にわたる経験を乗り越え、今日まで前向きに頑張ってこられたのは、無意識のうちに親鸞聖人の教えに倣い、自分を委ねてポジティブな姿勢を保ち続けてきたからに他ならないのかもしれません。
仏教の教えが育む、田村真子アナのしなやかな強さ
「ラヴィット!」での活躍や「好きな女性アナウンサーランキング」1位獲得など、目覚ましい成功を収める田村真子アナウンサー。その明るく、時にユーモラスな人柄の裏には、仏教系の学校で培われた深い哲学と、それを実生活や仕事に活かすしなやかな強さがありました。親鸞聖人の「他力本願」や「悪人正機」といった教えは、彼女が困難に直面した際に自己を受容し、前向きに進むための確固たる心の支えとなっています。彼女の経験は、予測不可能な現代社会において、いかにして心の平静を保ち、自身を肯定しながら挑戦し続けるかという問いに対する示唆に富んだ一つの答えと言えるでしょう。
参考資料
- Yahoo!ニュース: TBSの田村真子アナ「親鸞聖人の教え」が仕事の支えに 初のフォトエッセー出版
- 毎日新聞: 【写真をもっと】TBSの田村真子アナウンサー