上田晋也氏、『24時間テレビ』での「いじり」が物議―総合司会としての適性が問われる事態に

8月30日と31日にわたり、日本テレビ系の夏の恒例大型特別番組『24時間テレビ48-愛は地球を救う-』が放送されました。今回、総合司会という大役を務めた人気お笑いコンビ「くりぃむしちゅー」の上田晋也氏に対し、番組内での発言や振る舞いに厳しい視線が注がれ、視聴者の間で賛否両論が巻き起こっています。チャリティー番組の顔として、その「いじり」の芸風が適切であったのか、適性を問われる事態に発展しています。

24時間テレビでの発言が物議を醸した上田晋也24時間テレビでの発言が物議を醸した上田晋也

バドミントンチャレンジでの「執拗ないじり」が物議を醸す

特に問題視されたのは、8月30日に放送された企画「みんなで挑戦! パラアスリート スゴ技チャレンジ」での一幕でした。この企画では、バドミントンラリーでギネス世界新記録の129人超えを目指し、参加者が順番にコートに入ってラリーに参加しました。順調に20人目までラリーが続いたものの、企画の発案者である宮川大輔さんがまさかの空振りで失敗。2回目では3人目の氷川きよしさんが、3回目では「三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE」の岩田剛典さんがミスをしてしまい、一般の参加者にほとんど順番が回らないまま企画は終了しました。

宮川さんの失敗を受け、番組を進行していた上田氏は「あんたがチャレンジって言って、あんたが失敗するって、皆さんどう思います~?」「大輔さん、いま国技館、いや日本列島が引いております」と、大きな声で宮川さんを「いじり」、その場は笑いに包まれました。しかし、この上田氏の「いじり」に対し、SNSのX(旧Twitter)では多くの不満の声が相次いだのです。

  • 「上田晋也ヤバい。本当酷い。いまのバドミントンの宮川へのいじり何。不快感しかない」
  • 「くりぃむ上田って、あんなに他人を傷つけるタイプの芸風だったっけ?最近番組見てないからかなあ。凄い嫌な気持ちになった」
  • 「岩ちゃんや宮川へのバドミントン失敗について、しつこいし腹立つ。最悪」
  • 「上田さんのウザい感じの絡みって、こんな芸風なんやっけ、ネガティブいじりばっかやん」

といった意見が散見され、一部の視聴者からは不快感が示されました。ある芸能記者は、上田氏としてはチャレンジが始まったばかりのタイミングで宮川さんが失敗したことで、場の空気を明るくする意図があった可能性を指摘しています。しかし、その執拗な「いじり」が、チャリティー企画という性質上、多くの一般参加者もいる中で宮川さんを責めるように見えてしまい、不適切だと感じられたのかもしれません。

氷川きよしへの「リハ」発言も波紋を呼ぶ

上田氏は2年連続で『24時間テレビ』の総合司会という大役を任され、番組全体の進行は円滑に進めていましたが、今後のMCとしての評価に懸念を残す形となりました。特に、番組開始序盤の8月30日には、氷川きよしさんが熱のこもった歌唱パフォーマンスを披露し、出演者一同も盛り上がっていました。歌唱を終えた氷川さんに対し、上田氏が「これ、リハなんです」と茶化すような発言をした場面では、氷川さんや周囲の出演者が戸惑いの表情を見せていました。

前述の芸能記者は、バラエティ番組では「毒を吐く」や「茶化す」といった「いじり」が上田氏の芸風としておなじみであるとしながらも、真剣な姿勢が求められる『24時間テレビ』のようなチャリティー番組においては、そうした言動に疑問を抱く視聴者が少なくないことを指摘しています。視聴者からは、チャリティー番組のMCとして、その「いじり」の適性が問われかねないとの見方も出ており、今後の動向が注目されます。

まとめ

今年の『24時間テレビ』で総合司会を務めた上田晋也氏の「いじり」が、一部視聴者から不快感を買う結果となりました。宮川大輔さんへの「執拗ないじり」や、氷川きよしさんへの「リハ」発言などがその主要な要因です。チャリティー番組という性質と、バラエティ番組での芸風との間で、どのようにバランスを取るべきか、上田氏のMCとしての適性について議論が巻き起こっています。今後の彼の活動においては、視聴者が「愛のあるいじり」として笑顔になれるような、より配慮の行き届いたコミュニケーションが期待されます。

参考文献