今田美桜さんが主演を務めるNHK連続テレビ小説『あんぱん』（NHK総合/毎週月曜〜土曜8時ほか）の第23週「ぼくらは無力だけれど」の第115回が9月5日に放送され、その内容が大きな話題を呼んでいます。特に、阿部サダヲさん演じる屋村草吉の久しぶりの登場と、朝田家の女性陣とのコミカルかつ印象的なやり取りに、多くの視聴者が注目しました。
SNSやインターネット上では、草吉の独特なキャラクターや阿部サダヲさんの演技に対して、様々な反響が寄せられています。本記事では、放送された第115回のあらすじとともに、視聴者の反応と阿部サダヲさんの名演について深掘りします。
第115回あらすじ：草吉との再会、そして嵩の決意
第115回では、蘭子（河合優実さん）が屋村草吉（阿部サダヲさん）を柳井家に連れてくる場面から物語が展開します。久々の再会に、のぶ（今田美桜さん）たちは大喜び。一方その頃、手嶌（眞栄田郷敦さん）の仕事場を訪れていた嵩（北村匠海さん）は、新たな映画の主人公像を模索しながら、ふと草吉のことを考えていました。帰宅後、草吉が家に来ていたことを知り、驚きを隠せない嵩。
そして1か月後の8月15日。それぞれが黙とうを捧げる中、嵩は何かを決意したかのような表情を見せ、物語は次なる展開を予感させます。（以下、9月5日放送回のネタバレを含みます。）
視聴者が注目！草吉の「老けたな」発言とSNSの反響
久しぶりに登場した草吉が、のぶたち三姉妹や母・羽多子（江口のりこさん）を前に放った「お前ら全員老けたな」という一言が、視聴者の間で大きな話題となりました。和やかだった朝田家の空気が一変し、のぶが「なんでその言い方！」と怒り、羽多子が「鏡見ます？」と応じるなど、コミカルなやり取りが繰り広げられました。最終的に草吉が4人それぞれに丁寧に謝罪する展開に、SNSは沸騰。
視聴者からは、「久々に会った女性に言ってはいけない『老けたな』、みんな怖かったね（笑）」「ヤムさんもかなり老けたよー、ブーメラン」「みんなの地雷踏んで、1人1人丁寧に謝ってるの最高」といった声があふれました。
特に、草吉を演じる阿部サダヲさんが、現代にタイムスリップする昭和のおじさんを演じたドラマ『不適切にもほどがある!』で主演していたことから、この発言に対し「女性に『老けたな！』は不適切にも程がある」「まさに”ふてほど”な草吉さん」と、ドラマを絡めたコメントも多数見受けられ、多くの笑いを誘いました。
阿部サダヲの演技力に絶賛の嵐：コミカルから感動へ
朝ドラ『あんぱん』は昭和2年に物語がスタートし、のぶはこの時8歳とされています。第110回で描かれた昭和42年5月の時点では、のぶと嵩は40代後半と推測されるため、「のぶは髪を下ろしてむしろ少女のようだと思ってたけどね」「全然老けてない！」といった声も上がりました。
阿部サダヲさんは、草吉役として独特の間合いと空気感を生み出し、場の雰囲気を巧みに操ります。前述のコミカルなシーンから一転、草吉が自身の戦争体験を語り始める場面では、その場の空気が一瞬で張り詰め、視聴者を引き込みました。この表現力豊かな演技に対し、SNSでは絶賛の声が相次ぎました。
「ヤムおんちゃん（草吉）の笑いから、一瞬で涙を誘うんだ」「改めて阿部サダヲさん、演技うっっま………となった」「これぞ阿部サダヲ劇場」「他人を巻き込むけど、必ずツッコミどころを備える空気感とか、老けたなで固まる時間の長さとか。あと笑いから涙にスムーズに空気を作れる演技とか、本当に素晴らしい」といったコメントが多数寄せられ、阿部サダヲさんの演技の幅広さと深さが改めて評価されました。
朝ドラ『あんぱん』第115回より、屋村草吉（阿部サダヲ）との再会を喜ぶ朝田のぶ（今田美桜）たち
まとめ
連続テレビ小説『あんぱん』第115回では、阿部サダヲさん演じる屋村草吉の再登場が視聴者に大きなインパクトを与えました。彼の「老けたな」というユーモラスな一言から始まる家族のやり取り、そして戦争体験を語る際のシリアスな演技への鮮やかな転換は、多くの視聴者の心をつかみ、「不適切にもほどがある！」といったユーモアを交えた反響も含め、SNS上での盛り上がりを見せました。
阿部サダヲさんの卓越した演技力は、作品に深みと奥行きを与え、コミカルな場面と感動的な場面をシームレスに繋ぎ、視聴者に忘れられない印象を残しました。今後も『あんぱん』の物語がどのように展開し、登場人物たちがどのような困難に立ち向かっていくのか、引き続き注目が集まります。
参考文献
- Source link
- 婦人公論.jp
- NHKドラマ・ガイド『あんぱんPart1』（NHK出版）
