中国総領事が「汚い首は斬ってやる」高市首相への暴言、政府の抗議で“れいわ推し”削除の過去


【写真】「その汚い首は一瞬の躊躇もなく斬ってやる」削除された薛剣領事の投稿

 薛剣領事は朝日新聞デジタルが報じた『高市首相、台湾有事「存立危機事態になりうる」認定なら武力行使も』という記事を自身のXに貼り付け、「勝手に突っ込んできたその汚い首は一瞬の躊躇もなく斬ってやるしかない。覚悟ができているのか」と書き込んだ。

中国領時の高市首相への暴力的な発言

 外交の品格を欠き《ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)として国外退去させるべきだ》《暴力的で品位がない》《常軌を逸している》《犯罪予告をする総領事ってなんなの?》といった批判の声が、SNSだけでなくニュース記事のコメント欄に多く書き込まれており、投稿から2日経った現在でも騒動になっている。

 実は、薛総領事が問題行動を起こしたのは今回が初めてではない。

 2024年10月25日、衆議院議員選挙の期間中には、自身のXアカウントで「全国どこからでも、比例代表の投票用紙には『れいわ』とお書きください」と投稿し、特定の政党(れいわ新選組)への投票を呼びかけた。

「これは外交官が赴任先の国の国内政治、特に選挙に介入してはならないという国際的な原則に明白に違反する行為でした。当時、日本政府は中国政府に対し、外交ルートを通じて“極めて不適切”として抗議し、投稿の削除を要請。これにより投稿は削除されましたが、外交官による明白な内政干渉として、大きな問題となりました」(同前)

 わずか一年という短い期間で、選挙介入と首相への暴言という、外交官として最もタブーとされる行為を繰り返した薛総領事に対し、

《中国大阪総領事の法的責任発生するんじゃない?》
《ペルソナ・ノン・グラータとして国外追放だけでは済まされる問題ではない》
《立場ある人がイキった上に謝罪も無しに削除は流石にダサい》
《外務省は速やかに抗議を》

 懲りない姿勢への不信感の声が多く、前出の記者も「日本の国政介入で抗議を受けたにもかかわらず、今回はさらに深刻な暴力的な言葉を投稿。中国政府はなぜこのような人物を駐在させているのか、さらに問題は大きくなりそうです」と、国際問題に発展する可能性を不安視する。

 緊張が続く日中関係。日本政府は削除されたとはいえこの投稿に、厳重な抗議と明確な説明を中国に求めるべきではないだろうかーー。



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