悠仁親王殿下の成年式が執り行われる 宮内庁YouTubeで伝統儀式の全容を公開

秋篠宮家の長男、悠仁親王殿下の成年式が6日に滞りなく執り行われました。この歴史的な一日の様子は、宮内庁のYouTubeチャンネルを通じて即日公開され、国民が皇室の伝統に触れる貴重な機会となりました。特に、天皇陛下から成年の冠を賜る「加冠の儀」や、両陛下へご挨拶される「朝見の儀」の動画は、多くの注目を集めています。

「加冠の儀」で示された成年皇族としての決意

皇居・宮殿にて行われた中心儀式「加冠の儀」では、燕尾服姿の天皇陛下、白のドレスをお召しの皇后陛下、そして燕尾服姿の秋篠宮殿下と白のドレスをお召しの紀子妃殿下が見守る中、悠仁親王殿下が儀式に臨まれました。22分にわたる動画では、ほほ笑む両陛下の前で、悠仁親王殿下が「本日は成年式にあたり、冠を賜り、誠にありがとうございました。天皇皇后両陛下には、加冠の儀にご臨席をたまわり、誠にありがとうございます」と深く感謝の意を表されました。また、秋篠宮ご夫妻に向けても「本日は、成年式をあげていただき、誠にありがとうございます。成年皇族としての自覚を持ち、その務めを果たして参りたいと存じます」と、成年皇族としての責任と決意を力強く語られました。この儀式には、白を基調に薄いピンクが配されたドレス姿の愛子内親王殿下と、緑のドレス姿の佳子内親王殿下も列席され、悠仁親王殿下に対し一礼される場面も映し出されました。

成年式で伝統的な黒い装束(闕腋袍)を着用された悠仁親王殿下成年式で伝統的な黒い装束(闕腋袍)を着用された悠仁親王殿下

「朝見の儀」の実施と伝統装束の解説

「加冠の儀」を終えられた悠仁親王殿下は、続いて天皇皇后両陛下にあいさつをされる「朝見の儀」にも臨まれ、その動画も宮内庁によって公開されました。特に注目されたのは、「加冠の儀」において悠仁親王殿下が着用された伝統的な御装束です。動画の説明によると、悠仁親王殿下は、天皇陛下をはじめとする皇族男子が未成年の際に着用される「闕腋袍(けってきのほう)」や、未成年の装束を着用する際に用いられる一種の額当てである「空頂黒幘(くうちょうこくさく)」などをお召しになって儀式に臨まれました。この「加冠の儀」で天皇陛下から賜った冠には、「燕尾纓(えんびのえい)」と呼ばれる纓(冠の装飾具)が取り付けられています。この燕尾纓は平安時代に用いられた纓の古い様式であり、特に加冠の際に用いるものとして代々伝えられてきたものです。これらの装束や装飾具は、日本の長い歴史と伝統が息づく皇室の儀式を象徴しています。

皇室の伝統を未来へ繋ぐ新たな一歩

悠仁親王殿下の成年式は、日本の皇室にとって新たな節目となる重要な行事です。伝統に則った厳かな儀式を通じて、親王殿下は成年皇族としての自覚を深め、その責務を果たす決意を新たにされました。今回の宮内庁によるYouTubeでの情報公開は、皇室の伝統をより多くの人々に伝え、理解を深める上で大きな意義を持ちます。悠仁親王殿下の今後のご活躍に期待が寄せられています。

参考文献

  • 宮内庁 (Imperial Household Agency) 公式ウェブサイト
  • Yahoo!ニュース (ニュースソース)