米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は15日、米航空機大手ボーイングが、2件の墜落事故を起こし運航停止中の最新鋭旅客機737MAXについて、生産の停止か減産の拡大を検討していると伝えた。16日にも方針を公表する見通しという。
当局による運航再開の承認獲得が難航しているためで、経営陣は生産停止に傾きつつあると報じられている。
ボーイングは11月に、来年1月にも運航再開できると発表したが、ミュイレンバーグ最高経営責任者(CEO)と米連邦航空局(FAA)のディクソン局長による話し合いが最近行われ、承認は来年2月以降にずれ込むことになったとされる。
ボーイングは今年3月のエチオピアでの墜落事故を受けて運航を停止。事故原因とされる自動失速防止装置のソフトウエア改修を急ぐとともに、航空会社への納入を停止し、減産に踏み切った。(共同)